1997 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ語の統語構造と意味構造のインターフェイスに関する通時論的・共時論的研究
Project/Area Number |
08301044
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
福本 義憲 東京都立大学, 人文学部, 教授 (90111351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 厚次郎 茨城大学, 教養部, 教授 (80125799)
重藤 実 東京大学, 総合科学研究科, 助教授 (80126078)
中川 裕之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (10275000)
保阪 泰人 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (30199468)
荻野 蔵平 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00134429)
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Keywords | ドイツ語 / 類型論 / 文法理論 / 統語構造 / 認知意味論 / コーパス分析 / 辞書 / 語構成 |
Research Abstract |
本年度は,IDSのコーパス(Bonnerzeitungskorpus)を購入した.これによってIDSの主なコーパスをそろえることが出来た.各研究者はコーパスなどを元にした分析、ならび理論的分析を行っているところである.いくつかのプログラムの紹介・導入のために、平成9年11月に都立大学において「コーパス分析について」というテーマで意見交換を行った.プロジェクトで使用するコーパスはワークステーション上にあり、研究分担者すべてが利用可能としてある.中高ドイツ語のコーパス"der Renner"についてはコンコーダンス作成可能なデータとすべく、校正、チェックを繰り返し行った.その成果は平成10年度に提供する予定である.各研究者は語構成における理論と経験的問題(伏見)、類型論的観点から見た通時論的研究(重籐、荻野)、具体的辞書作成における問題(幸田)、認知的観点から見たドイツ語の記述(岡本)、生成文法の観点から見たドイツ語の動詞の構造(保阪)、計量的観点から見たドイツ語の語順の問題(中川)とで研究発表を行っており、このプロジェクトで購入、ならびに作成したコーパスを活用している.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Ogino,Kurahei: "Ein Subjekt oder zwe:Subjekte das ist die Frage." ドイツ文学. 99. 10-16 (1997)
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[Publications] 重藤 実: "言語類型論とドイツ語アスペクト表現の変化" ドイツ文学. 99. 1-9 (1997)
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[Publications] 伏見厚次郎: "Zur Analyse von Phrasenkomposita im Dentschen" 茨城大学人文学部紀要コミュニケーション学科論集. 3. (1998)
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[Publications] 岡本順治: "打撃・接解動詞の動能交替と結果の含意" 東西言語文化の類型論. (1998)
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[Publications] 中川裕之: "テーマ・レ-マ分節の問題点" ドイツ文法理論研究会『エネルゲイア』. 23. 98-115 (1998)
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[Publications] 中川裕之: "計量的コーパス分析から語順変動要因の解明へ-話し言葉Freiburger Korpusと書き言葉Bonner Zeitungskorpusにおける不定人称代名詞manの語順" 東京都立大学人文学部紀要『人文学報』第293号. 293. 1-17 (1998)
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[Publications] 幸田薫(共著): "新コンサイス独和辞典" 三省堂, 1555 (1997)