1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08304039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 総合 |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 長夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60124575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 和親 信州大学, 繊維学部, 助教授 (70160497)
脇田 久伸 福岡大学, 理学部, 教授 (50078581)
白石 振作 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013163)
中村 尚武 立命館大学, 理工学部, 教授 (10066722)
森 章 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (70038602)
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Keywords | 金属錯体 / 液晶 / 合成 / 機能 |
Research Abstract |
1970年代後半に入るころより、サーモトロピック液晶性を目指した有機金属錯体の合成が世界の四カ所で全く独立に始められたが、その内の二グループはこの分野からすぐに消えてしまった。またこの頃、日本では、遷移金属を含んだリオトロピック液晶の研究も始まった。しかし、10余年にわたり参入者がほとんど無く、90年代になり参入者も増えて、この分野の研究も活発化してきた。 しかし、新規分野故に、主たる研究発表の場はそれぞれの出身分野のセッションや討論会等で、全員が一同に会して討論する機械は皆無であった。本年度初めて本基盤研究(B)が認められ、これによって平成8年11月長野市で第1回研究会を公開で開くことができた。本研究会では、日本における「金属錯体液晶」の研究者パイオニアおよび新規参入者、さらにこれからこの分野を始めようとしている研究者のほぼ全員が参加した。多くの分野にまたがるこれらの研究者の意見交換が行え、総合的に「金属錯体液晶」の機能性を研究することができた。より本質的な理解を深めると同時に基礎から応用にわたる新しい展開のために、活発な議論が交わされた。これらの多くの分野にまたがる研究者が初めて集まって十分討論を尽くす場ができたという点に大きな意義があった。同時にもう一年間同様な基礎研究を継続し、その後の発展に対処したいという班員の意向が集約できた。当初、研究計画立案時には班員が19名であったが、その後希望者があり、最終的に23名となった。参加希望者がまだ増えそうな気配のため、来年度も中部地方で研究会を開くことで参加者の意見の一致をみた。
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