1997 Fiscal Year Annual Research Report
文部省学術用語集に基づく生物教育用語の標準化に関する総合的調査研究
Project/Area Number |
08304047
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University, School of Human Sciences |
Principal Investigator |
山口 武雄 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (20166614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑澤 清昭 東京都立大学, 理学部, 教授 (10015589)
山上 健次郎 上智大学, 理工学部・生命科学研, 教授 (50011474)
越田 豊 高知工科大学, 副学長 (10029647)
丸山 工作 千葉大学, 学長 (60012267)
浅島 誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00090564)
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Keywords | 学術用語 / 用語標準化 / 生物教育用語 / 生物学教育 |
Research Abstract |
1)次世代の生物科学の普及と発展に資するため、生物教育に関する用語の統一と適性化を行なった。すなわち、現行の「文部省学術用語集動物学編・植物学編・遺伝学編(何れも増訂版)」に準拠して、高校までの生物学教育において標準となる用語のリストを作成し、これに、解説を付した「生物教育用語集」を公刊して、広く一般の用に供することとした。 2)生物用語採録源を、(1)現行の高校「生物」教科書に用いられている生物用語、(2)日本生物教育学会において、選定された生物用語、(3)イギリスのInstitute of Biology (IOB)が勧告しているBiological Nomenclature、の3種とし、作成したリストと学術用語との整合を行った。この作業を通じて、採録の細則を決定し、それを適用して修正を加え、同義異語の統一を行なって動物学会原案を作成し、これを基に、日本植物学会用語委員との合同検討作業を進めた。その過程では、関連諸学協会から貴重な意見を頂戴した。 3)こうして作成された、高校までの生物学教育において標準となる用語のリストの中で、とくに重点的に説明することが望ましいと思われる語をAランク(重要語)とし、その他の語をBランク(基準語)とした。 4)動物・植物両学会の用語委員を分野別の分担責任編集者として、解説文の執筆者(協力者:約160名)の人選を行ない、両学会の学会長・用語委員長から解説文の執筆を依頼した。解説文の字数は200字以下とし、同義語の統一化の理由付けを主とし、これに、用語の適切な使用の参考となる定義・説明を付けることとした。 5)集められた原稿を東京大学出版会に印刷依頼し、これを各分担責任編集者で校正、重複の調整、さらなる検討を加え、近く刊行の運びとなった。
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Research Products
(1 results)