1996 Fiscal Year Annual Research Report
重要度の高い近代土木遺産の技術的・意匠的・系譜的評価
Project/Area Number |
08305020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 総合 |
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
榛沢 芳雄 日本大学, 理工学部, 教授 (20059215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 吉隆 京都大学, 工学部, 教授 (80035633)
天野 光三 大阪産業大学, 工学部, 教授 (90025817)
大熊 孝 新潟大学, 工学部, 教授 (40018908)
佐藤 馨一 北海道大学, 工学部, 教授 (00091455)
馬場 俊介 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (10111832)
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Keywords | 近代土木遺産 / 土木史 / 戦前 / 資料調査 / 聞き取り調査 / ア-カイヴ |
Research Abstract |
平成5〜7年度までに土木学会近代土木遺産調査小委員会を設立し、全国を網羅した調査を行った。現時点で確認できる近代土木遺産の一覧表を作成するとともに、橋・トンネルなど道路・鉄道施設、港湾施設、河川構造物、農業土木構造物、発電施設、上下水道施設などについて、8718件を調査した。 今後、これらの重要な近代土木構造物の保存・活用を進めていくに当たり、当初の暫定的な評価より一段と詳細な追加調査が必要となる。ところが、個々のデータは全国的な出版物に記載されていることはまれで、当該構造物を所管する現地でも歴史の中に埋もれて、その探査は容易ではない。 そこで平成8年度は、近代土木構造物に関するより詳細な情報を得るために、全国3258市町村(東京都特別区23を含む)に保管されている資料調査、歴史民俗博物館等に集められている資料調査、ならびに古老を中心とした聞き取り調査(ビデオテープ,カットテープを利用)を行った。これらの行動は、現在土木学会で進行中の学術資料館構想におけるア-カイブ(archive)におけるデータ集積の基本方針とも合致する。 そのために会議は、各地域全体の研究分担者を集めて行なうものが1回と全国の評価担当の研究分担者を集めて資料調査の方向性を決定するものを1回行った。
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