1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08307003
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 茂郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 資郎 関西医科大学, 医学部, 教授 (40142301)
赤木 忠厚 岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)
三木 徹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90242180)
阿部 正文 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00045783)
中村 栄男 愛知がんセンター研究所, 研究員 (80180363)
|
Keywords | 悪性リンパ腫 / 染色体 / 病理分類 |
Research Abstract |
本班の研究目的は、わが国で発生した悪性リンパ腫について、その多様な腫瘍発生機序を分子レベルで明らかにし、それに基づいた亞型を設定し、それらを統合した分類法を画定することである。第2年度にあたる本年は、個々の研究単位で、従来記載されていない亞型を発掘し、その腫瘍発生の分子機序のための研究を進めるとともに、研究単位間の共同で、分子機序を共通にする亞型の臨床・病理学的特徴を症例に基づいて明らかにする作業を継続している。本年度の主な成果は以下である。 1 NK細胞としての特性を示す新たな亞型を提唱し、受け入れられた(中村、上田) 2 一つの亞型である胚中心樹状細胞と精神分裂病の因果関係について記載した(森) 3 われわれがその分子機序を解明した1亞型である未分化大細胞型リンパ腫について、総合的な症例解析を行い、その臨床病理学的特徴を明らかにした(中村、森) 4 1亞型である大細胞型リンパ腫の発生に深くかかわることが予想されている分子BCL6の機能をあきらかにした(三木、森) 5 欧米には多いがわが国には非常に少ない亞型である慢性リンパ性白血病について、わが国の患者の病態の特性を明らかにした。(阿部)。 来年度は成果の統合をより強く意識した研究を行う予定である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] Moriyama M: "BCL-6 is phosphorylated at multiple sites in itsserine-and proline-clustered region by MAPK in vivo." Oncogene. 14(20). 2465-74 (1997)
-
[Publications] Nakagawa A: "CD30-positive anaplastic large cell lymphoma in childhood" Modern Pathology. 10(3). 210-5 (1997)
-
[Publications] Suzuki R: "CD7+ and CD56+ myeloid/natural killer cell precursor acute leuleemia ; a distinct hematolymphoid malignancy" Blood. 90(6). 2417-28 (1997)
-
[Publications] Fukuda T: "Disruption of Bcl-6 gene results in an impaired germinal center formation" Journal of Experimental Medicine. 186(3). 439-48 (1997)
-
[Publications] Tomita Y: "Non-Hodgkin's lymphoma of Waldeyer's rins as a manifest-ation of lymphoproliferative diseases." Modern Pathology. 10(9). 933-8 (1997)
-
[Publications] Cao L: "Anti-CD53 monoclonal antibody induced LFA-1/ICAM-1-dependent and -independent lymphocyte aggregation." Immunobiology. 197(1). 70-81 (1997)