1998 Fiscal Year Annual Research Report
全国情報ネットワークを用いたWilms腫瘍の臨床研究体制の確立
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08307014
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
大川 治夫 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30009667)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 安比古 埼玉県立がんセンター, 部長
恒松 由記子 国立小児病院, 医長
秦 順一 慶応大学, 医学部, 教授 (90051614)
大橋 靖男 東京大学, 医学部, 教授 (00134461)
岩川 真由美 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (30231723)
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| Keywords | Wilms腫瘍 / ネットワーク |
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| Research Abstract |
情報ネットワークを用いた日本ウィルムス腫瘍グループスタディ
ウィルムス腫瘍腫瘍の有効な治療の基本は正しい病理診断にある。又、日本における更なる生存率の向上には、信頼できる統計学的価値のあるデータベースが必須となる。1996年に開始された日本ウィルムス腫瘍グループスタディは、これら問題点を解決すべく、central review systemを導入し、全国ネットワークによる情報のオープンシステムを開始した。今回、1996,1997年登録症例につき登録状況、治療状況、病理学的診断、分子生物学的評価及び進捗状況について検討した。(1)登録状況:1996年スタディ開始後から登録されたのは30例。年齢は8ヶ月から6才、性別は男児14例、女児16例であり、臨床病期はstageIが9例、IIが12例、IIIが4例、IVが2例、Vが3例であった。(2)治療状況:病期・病理に則り選択するregimenの施行状況、その治療結果・予後及び副作用報告について検討した。短期集中型プロトコールによるregimenは、EE-4Aが17例、DD-4Aが3例、RTKが2例であった。治療状況はほぼ順調である。(3)病理診断:グループスタディ参加施設での病理診断と同時にcentral review systemを施行した。標本送付は21例であり、腎芽腫が19例、MRTK2例であった。(4)分子生物学的解祈:WT1geneにつきサザンブロット法、PCR-SSCP後、異常例については塩基配列の決定を行っている。6例で異常を認めた。アジア人でのウィルムス腫瘍発癌の意義を解明するのに有意義な結果であり、中国・韓国との協力研究体制を目指している。(5)情報の共有:得られたデータは汎用データベースマネジメントシステムを用いて保存し解析に用いている。新規登録状況は電子メールを使って関係施設に連絡している。現在、登録状況や検体送付状況、進捗状況などをインターネットを利用したイントラネットで情報共有できるシステムを、限られた施設で試験運用中である。今後は、全参加施設との情報伝達・共有の手段となるよう拡張を予定している。
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[Publications] Hata, J.: "Up-regulated expression of murine Mc11/EAT, aBcl-2 related gene in the early stage of differentiation of murine embryoud carcinoma cells and embryonic stem cell" BBA. 1398. 335-341 (1998)
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[Publications] Hata, J.: "Interleukin 7 transgenic mice develop chronic cditis with decreased interleukin 7 protein accumulation in the cblonic mucosa" J.Exp.Med. 389-402 (1998)
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[Publications] M.Yamada: "Missense mutation at the C terminus of the PAX6 gene in ocular anterior segment.Invest.Ophthalmol.Vs" Science. 39. 828-830 (1998)
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[Publications] M.Yamada: "Mutational analysis of the Jagged 1 gene in Alagille syndrome families" Hum.Mol.Genet. 7. 1363-1369 (1998)
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[Publications] 大橋靖男: "臨床試験における生物統計のインプットとデータ管理-インフラストラクチャーの整備と協力-" 薬理と治療. 26. 73-78 (1998)
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[Publications] 大橋靖男: "抗悪性腫瘍薬の第1相試験のガイドライン" 薬理と治療. 26. 441-454 (1998)
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[Publications] M.Iwakawa: "Inhibition of bone marrow metastasis by calmodulin antagonists in mice with C-1300 neuroblastoma" Int.T.Pediatr.Hematol.Oncol.4. 423-431 (1997)
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[Publications] 岩川眞由美: "蛇毒トロンビン様酵素batroxobinによる転移抑制効果" 小児がん. 34. 36-39 (1997)
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[Publications] 恒松 由記子: "家族性腫瘍におけるがん体質の発症前診断に伴う倫理的、法的、社会的諸問題" 癌と化学療法. 24(8). 945-950 (1997)
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[Publications] Y.Tsuchida: "Hepatic tumors in Cancer in Children:Clinical Management" Oxford University Press.Oxford, (1997)
