1996 Fiscal Year Annual Research Report
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08356005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
只木 良也 名古屋大学, 農学部, 教授 (30126685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 和夫 東京大学大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80162931)
斎藤 明 九州大学, 農学部, 教授 (30253511)
木平 勇吉 東京農工大学, 農学部, 教授 (30021083)
神崎 康一 京都大学, 農学部, 教授 (20026404)
有光 一登 高知大学, 農学部, 教授 (20253338)
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Keywords | 森林 / 環境形成 / 文化形成 / 気候緩和 / 水土保全 / 自然災害防止 / 生物種保全 / 快適性提供 |
Research Abstract |
1)次の各項目について、(1)過去の知見や研究業績を収集し、(2)既往の文献リストのかたちで整理するとともに、(3)既往の研究欠落部分の抽出を行いながら、(4)重要研究課題を摘出した。 森林が生み出す環境(物理的・化学的効果):気象緩和、大気保全、水保全、土保全、自然災害防止、都市環境、生物種保全、地球環境の保全。森林が育む文化(心理的・文化的効果):景観構成、精神・心理、快適性提供、人間性回復、教養・教育の材料、文化形成。 2)「森林の効用」に関する全体論として、次のような項目について検討し、問題点を抽出した。 植物相からみた「森林の効用」、動物相からみた「森林の効用」、微生物相からみた「森林の効用」、「森林の効用」の特徴、経済的効用と公益的効用の両立とそのための政策。 3)研究班構成員以外の意見も広く求めるために、上記1)の各項目についてアンケート調査し、解明の段階、課題の重要性を評価すると同時にコメントを求め、集計・意見整理した。 4)上記の結果を基盤として『「森林と環境・文化」に関する総合的研究』を発送し、その研究計画を建てた。 すなわち、その組織としては、企画運営委員会と研究評価委員会が附属し、研究代表者が主催する総括班が、研究全体を統括し、実働研究部門を「森林が生み出す環境(物理的・化学的)研究部門」、「森林が育む文化(心理的・文化的)研究部門」、「森林の効果総合化(全体論)部門」の3部門とする。部門はそれぞれ複数の上記1)2)に示したような区分テーマを持ち、テーマごとに計画的に立案した1計画班と若干の公募班によって構成される。公募班には、広くけきの発想を求め、計画班の不足部分の補足を期待する。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 只木良也: "「森の恵み」活かすために-「環境」は避けて通れない-" 林業経済. 574. 9-15 (1996)
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[Publications] 只木良也: "都市における望ましい自然とは" 環境と公害. 26(2). 51-55 (1996)
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[Publications] 太田猛彦: "森林生態系の活動とその機能" 農業土木学会誌. 64(1). 61-66 (1996)
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[Publications] SHIBATA,E.et al.: "Cerambycid beetles (coleoptera) lured to chemicals in the forests of Nara Prefecture,central Japan." Ann.Entomological Soc.America. 89. 835-842 (1996)
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[Publications] 只木良也: "森林環境科学" 朝倉書店、東京, 164 (1996)
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[Publications] 只木良也: "大気と森.森からみる地球の未来1." 文研出版、東京, 55 (1996)