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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ヨーロッパ統合の理念と近現代統合運動の歴史的考察

Research Project

Project/Area Number 08401012
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

紀平 英作  京都大学, 文学研究科, 教授 (60025070)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 服部 春彦  京都橘女子大学, 文学部, 教授 (20022345)
島田 真杉  京都大学, 総合人間学部, 教授 (10108962)
南川 高志  京都大学, 文学研究科, 教授 (40174099)
服部 良久  京都大学, 文学研究科, 教授 (00164872)
柏倉 康夫  京都大学, 文学研究科, 教授 (30283576)
Keywordsヨーロッパ統合運動 / ヨーロッパ経済共同体 / ヨーロッパ連合(EU) / 第二次世界大戦
Research Abstract

ヨーロッパ統合の流れは急速に進行している。1999年1月をもって統一通貨ユーロが誕生した。すでに3年前から予定されたことではあったが、統一通貨実現に向けて各国が課題とした財政赤字の削減などを実現できるがどうか危ぶまれていた。しかし、ドイツ、フランスはもとよりイタリアまでも含めて、期日までに各国が条件をクリアーしユーロが誕生したことは、EUを軸としたヨーロッパ統合の流れがもはや止めがたいものであることを示すものであった。そうした動きのなかで明確になったもっとも重要な点は、ヨーロッパ統合の動きがなにより各国政治指導者の強い政治的意思を基盤としたものである点である。こうした現実に進行するEU統合の流れをみると、いかにしてそのような政治的意思が歴史的に形成され合意されてきたかが、とくに問題とされるべき点であろう。その点を確認した上で本年度の研究は、重点的に第二次大戦後のヨーロッパ統合に向かった各国の動きと、その過程での各国政治指導者の意思形成過程に焦点を当てた。第二次世界大戦後、ヨーロッパ統合への動きは、マーシャル・プランの受け入れをめぐったフランス、イギリス、さらに西ドイツ(建国に向かう途上であったが)の動きを中心に始まった。この間、とくにフランスと西ドイツの政治動向は、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体の形成をもたらした動きとして重要であった。その点について、新しい知見をいくつか獲得することができたことが本年度の研究成果の一つである。あわせて、ヨーロッパ統合の動きは一九八〇年代に加速した。この間の統合への流れを加速させたものがなにであったのかについても、本研究はつよい関心を払い、一定の知見を得た。以上の二点については改めて研究報告のなかで発表する予定である。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 柏倉 康夫: "実現する欧州単一通貨の夢?" 世界. 650号. 208-216 (1998)

  • [Publications] 服部 春彦: "フランス革命と土地所有の社会的移動" 京都橘女子大学研究紀要. 25号. 72-94 (1999)

  • [Publications] 服部 良久: "ドイツにおける領邦形成と貴族社会" 岩波講座『世界歴史』8巻. 8巻. 201-220 (1998)

  • [Publications] 南川 高志: "ローマ皇帝政治の進展と貴族社会" 岩波講座『世界歴史』4巻. 4巻. 321-342 (1998)

  • [Publications] 紀平 英作: "歴史としての核時代" 山川出版社, 140 (1998)

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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