1998 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸塩を中心とした無機化合物の生体・生活・環境材料への応用
Project/Area Number |
08405057
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
梅垣 高士 東京都立大学, 工学部・工学研究科, 教授 (70087287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 元秀 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (80222305)
山下 仁大 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (70174670)
濱上 寿一 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (30285100)
須田 聖一 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (50226578)
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Keywords | アパタイト水和硬化体 / 加速バイオミメティック法 / 生体活性コーティング膜 / アパッタ法 / 電気泳動法 / バイオセラミックス / 電子材料セラミックス |
Research Abstract |
バイオセラミックス、生活材料、環境材料への応用を目的として、水酸アパタイトを初めとする,リン酸塩について取り上げ、下記のような成果を得た。 1)水酸アパタイトの熱分解生成物をセメントとし、アクリルアミドやアクリル酸モノマーを添加し、重合と水和を同時に同じ場で行なわせ、曲げ強度の大きいアパタイト水和硬化体を調製する条件を見出した。2)バイオミメティック法を用いて、水酸アパタイト焼結基板上にアパタイト膜を生成させる際、基板に電場をかけて、分極させることにより、擬似体液中での水酸アパタイト結晶成長が促進されることを見出し、誘電率測定、焦電流測定などにより、その促進機構について検討した。3)リン酸カルシウムガラスをターゲットとする、スパッタリング法により得たアパタイト膜についても、上記と同様、バイオミメティック法により、結晶成長を行なわせる条件について検討した。4)バイオセラミックスや電子材料への応用を目的として、電気泳動を利用して、アパタイトやペロブスカイトの傾斜組成の膜の調製条件について検討した。5)有機ケイ素化合物、有機試薬を出発物質として、各種セラミックス材料の合成と評価とを行なった。
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[Publications] M.Okazaki et al.: "Calafied scafes (cocolitks) of lbeurochrysis carterae (Haptophyta)" J.Mar.Biotechnol.6. 16-22 (1998)
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[Publications] K.Yamashita et al.: "Electrophocetic coating of multilayered apatite composite on alumina" J.Biomed.Mat.Res., Appl.Biomaterials. 43[1]. 46-53 (1998)
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[Publications] 室山健治 他: "リン酸カルシウムの水和硬化体におよぼすアクリルアミド添加の影響" 無機マテリアル. 5. 130-136 (1998)
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[Publications] J.HAMAGAMI et al.: "Fabrication of PbTiO_3/PbZrO_3 composite films by electrophoretic deposition" Electroceramics in Japan. 1. 25-32 (1998)
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[Publications] 山下仁大 他: "電気泳動法によるBaTiO_3/SrTiO_3およびPbZrO_3/PbTiO_3コンポジェト膜の作製" ニューセラミックス&エレクトロニク・セラミックス. 11・6. 31-36 (1998)
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[Publications] J.AMAGAMI et al.: "Influence of crystal growth on sputtered films of hydroxyapatite" Bioceramics. 11. 219-222 (1998)