1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08407065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
小林 義典 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (20095102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 朋幸 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (70247047)
秋山 仁志 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (60231841)
志賀 博 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (50226114)
児玉 秀夫 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (40120654)
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Keywords | 睡眠 / ブラキシズム / 無線テレメーターシステム / 生体現象 / burstの発現頻度 / 長時間脳波記録用システム |
Research Abstract |
はじめに、経時的な生体現象の正確な記録が行われているか否かを確認すると同時に、必要な部分の生体データを記録、解析するシステム(8CH生体データモニタリングシステム)の開発を行った。次いで、20歳代の正常者7名と同歯ぎしり者7名を被験者として、無線テレメータシステムを用いて、夜間睡眠中の筋電図3CH(両側咬筋、オトガイ筋)、脳電図2CH(C3-A2とC4A1)、心電図1CH、呼吸運動3CH(鼻部、胸部、腹部)、眼球運動図2CH、血中酸素飽和度1CHの合計12CHを終夜連続同時記録後、体動や嚥下に伴う両側咬筋筋活動を個々に調べて、除外後、純粋なbruxismを抽出し、平均振幅値、筋活動時間、burstの発現頻度を求め、被験者群間で比較した。結果は以下の通りである。 1.生体現象のデータは、全チャンネル表示(8CH)、各チャンネル表示、複数チャンネル表示を選択でき、さらに必要チャンネルの拡大、縮小表示することができた。また、記録した夜間睡眠中の各種筋活動について、振幅、持続時間、間隔時間、積分値などをそれぞれ算出し、コンピュータのディスプレイに表示することができた。 2.夜間睡眠中における筋活動の平均振幅、筋活動時間、burstの発現頻度の各値は、いずれも歯ぎしり者群の方が正常者群よりも大きく、両群間に有意差が認められた。 上記の実験は、教室の研究検査室で行ったが、宿泊設備が完全でないため、被験者を学生と職員の男性のみに限定した。次年度以降は、義歯装着者や女性の比率が多い頭蓋下顎障害患者についても夜間睡眠の生体現象を記録する予定のため、実験室としてホテルを使う予定である。なお、開発したモニタリングシステムは、ノート型パソコンとA/Dボード内蔵の拡張ユニットを応用することにより、小型化、軽量化でき、携帯が可能であるが、8CHの記録と表示のみに限定されるため、すべての生体現象(現在12CH)の記録と解析が行えるように改良する予定である。
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