Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨宮 正彦 静岡大学, 情報学部, 教授 (00281056)
山本 和明 静岡大学, 情報学部, 教授 (70283330)
徳山 博干 静岡大学, 情報学部, 教授 (40283329)
八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部, 教授 (30006358)
阿部 圭一 静岡大学, 情報学部, 教授 (80022193)
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Research Abstract |
情報に関する教育は,理工系だけでなく,文系の大学においても積極的に取り組まれるようになってきた。このような観点から,最近我が国では,情報関係の新しい学部が数多く開設されているが,その実態は,これまでの学科の内容に計算機の操作演習を加えた程度のものが多く,新しいニーズに十分対応したものとは言い難い。本研究では,静岡大学情報学部をフィールドとして,新しい枠組みに沿ったカリキュラムの開発,利用可能なマルチメディア教材の共同開発を行う。また,実践と評価を進め,大学学部レベルにおける文系の情報教育の4年間のカリキュラムのモデルを示すことを目的としている。 今年度は,本研究グループを次の3班に分け,研究開発を進めた。 1)調査,研究および情報教育カリキュラムの体系化に関する研究 他大学における同様の学部では,文系の情報教育カリキュラムがどのように実施されているのか,あるいは,各企業などの管理職や諸外国において,どのように期待されているかなど,カリキュラムの体系化に関する研究を調査を中心として進めた。これらを基に,本学部のカリキュラム案の具現化を検討し,シラバスの形でまとめた。 2)メディアによる教材開発 情報学部で利用できるマルチメディア教材の開発を企画し,開発した。デジタルビデオによって基本的な授業を記録し,このカリキュラムの映像化を検討している。また,学部1年生のためのフレッシュマンセミナーを開講し,その一部をテキスト化した。 3)カリキュラム開発と評価 2年生以後のコンピュータを用いた演習を体系的に行うため4つの演習内容を検討し,そのソフトウエア環境を整備した。備品の多くは,この新棟の情報環境の設備として,活用される。また,今年度の授業の実践にたいして,学生からの評価をおこなった。これらをもとに,次年度以後のカリキュラム全体の整合性について検討している。
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