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1996 Fiscal Year Annual Research Report

電磁場による突然変異と遺伝子発現促進の機構

Research Project

Project/Area Number 08408020
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

武部 啓  京都大学, 医学研究科, 教授 (10028318)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五十棲 泰人  放射性同位元素総合センター, 教授 (50027603)
巽 純子  京都大学, 医学研究科, 助手 (80128222)
宮越 順二  京都大学, 医学研究科, 助教授 (70121572)
八木 孝司  京都大学, 医学研究科, 助教授 (80182301)
Keywords変動磁場 / 培養細胞 / 増殖曲線 / 遺伝子発現 / シグナル伝達
Research Abstract

目的:高圧送電線、家庭電気器具などから誘導される電磁場によって発がん頻度が増大しているとの疫学報告がある。われわれはきわめて強力な電磁場が遺伝子発現を高めたり、突然変異頻度を上昇させたりすることを培養細胞で見出した。本研究は電磁場の生物作用のメカニズムを分子レベルで解明することをめざす。強力な電磁場が何らかの生物作用を有することは確実であるが、それが環境中に存在するような微弱な電磁場にも当てはまるのか、すなわち電磁場の強さと生物作用にはどのような定量的関係があるのかを明らかにし、その裏付けとなる分子機構を解析したい。
研究成果:振動数60Hz最大出力0.05テスラ(500ガウス)の培養細胞照射用磁場装置を設計・開発した。大型インキュベータ-(恒温器)の中に上下に電磁石を配置し、電磁石の間に細胞培養装置を入れる形とした。磁場曝露空間には、加湿5%CO2 95%空気を流して、培養液のpHを中性に保持している。磁石部分の発熱は冷却水の環流により制御し、チャンバー内の温度を37℃に保つようにしている。この装置を用いて、培養細胞の成長曲線を調べた結果、磁場曝露による細胞増殖への影響は認められなかった。現在、変動磁場による遺伝子発現、シグナル伝達への影響についての解析を進行中である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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