1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08451056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笹井 宏益 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (10271701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 隆志 北海道大学, 教育学部, 助教授 (10190761)
鈴木 敏正 北海道大学, 教育学部, 教授 (70093648)
木村 純 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 助教授 (90153212)
町井 輝久 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (60091500)
小林 甫 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (90002146)
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Keywords | 専門性 / インターラクティブ / リカレント / 地域づくり教育 / ネットワーク |
Research Abstract |
平成8年度に「北海道地域リカレント教育推進事業」の一環として実施された「士幌町生涯学習講座」における調査研究活動を通して、学習者自身や教育機関あるいは地域社会において、リカレント教育がどのような効果を及ぼしているか、について実証的に調査研究を行った。また、イギリスのアルスター大学におけるリカレント教育(正確には「地域づくり教育」)に着目し、その地域社会への様々な効果について分析を行った。 士幌町生涯学習講座について調査研究により明らかになった点は次のとおりである。 (1)高等教育機関が自らが行うリカレント教育において学習者個人に最も効果を及ぼし得る教育内容は、地域的にある程度広がりをもつ「専門性」を体現する講座である。 (2)講師(教員)と学習者(住民)が講座を通してインターラクティブな関係になることが新しい「知」を創造する源となる。 (3)地域の課題を取り上げたり、学習の方法を討論主体にするなど工夫することにより、講座終了後も自習的なグループなどが生まれ、講座の効果が継続される。 また、アルスター大学におけるリカレント教育についての調査研究では、同大学を中心に地域の様々な機関がネットワーク化され、適切に役割を分担することによってリカレント教育の効果を増倍していることが明らかになった。
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