1998 Fiscal Year Annual Research Report
授業諸要因の関連構造の分析による体験、構成活動の学年的連続性の研究
Project/Area Number |
08451063
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Research Institution | School of Education, NAGOYA University |
Principal Investigator |
日比 裕 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60032504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 薫 名古屋大学, 教育学部, 助手 (30252208)
的場 正美 名古屋大学, 教育学部, 教授 (40142286)
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Keywords | 授業分析 / 自然物 / 授業諸要因 / 思考 / 体験活動 / 構成活動 / 実験活動 / 学年的配列 |
Research Abstract |
本研究は、水、砂、草といった自然物や空気、砂糖、電気といった身の周りに存在する具対物を使用した授業における体験的、構成的、実験的諸活動の学年的配列がどのような連続性と発展性を有するかを、授業諸要因の関連構造の観点から再構成することを目的としている。 平成10年度派、授業過程に含み込まれる授業諸要因の構造的関連に注目した。その結果、以下のことが明らかになった。 1. 授業諸要因の関連構造の観点から先に述べた連続性と発展性を考察する場合、従来おこなってきた分節分けよりも、直観、発見、イメージといった要因に注目し、その連続性と発展性を究明する場合には、思考の質の転換を指標として分節を区分する方が、要因の連続性と発展性を明らかにできる。 2. 分節の関係の前後の関係ととらえられるだけでなく、ある特定の分節における要因の他の分節における継承と変化としてとらえることができる。 3. 授業構造をよりミクロな授業諸要因の関連の立体的な構造としてとらえることができる。 4. 授業諸要因の、例えば、なし、リンゴ、猫といった具体物を示すレベルから、例えば、類推、直観といった精神活動を示すレベルに要因が発展するときの子どもの表現形式を明らかにできた。
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Research Products
(1 results)