1998 Fiscal Year Annual Research Report
農林漁業とその政策のパラダイム転換に関する総合的研究
Project/Area Number |
08456114
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
白石 正彦 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30078159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 一二 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教授 (40194138)
日暮 賢司 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教授 (10078199)
増井 好男 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80078196)
清水 昂一 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80109553)
岡部 守 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (00078198)
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Keywords | パラダイム転換 / 食料政策 / 農村政策 / 農協 / 環境保全型農業 / 家族協定 / 畜産生産 / 財政 |
Research Abstract |
平成10年度は「農林漁業とその政策のパラダイム転換に関する総合的研究」に関する共同研究により、以下の重要なメカニズムを分析・解明できた。 第1に、環境保全型農業・農村の発展を支援する政策として、(1)食料、(2)農業、(3)農村、(4)環境を連結した有機的システムづくりが重要であり、国の政策としては食料安全保障政策、環境保全型フードシステム政策が優先課題であり、自治体政策としては企画開発機能や多様な地域農業の担い手育成対策の強化など地域個性を引き出す食料・農業・農村政策へのパラダイム転換のメカニズムを解明している。 第2に、地域視点から環境保全型農林漁業の発展を支援する農協・森林組合・漁協の組織・事業の改革に向けてのパラダイム転換のメカニズムを解明している。 第3に、農業の担い手不足が深刻化する中で、家族農業経営の発展方策に関するパラダイム転換のメカニズムを解明している。 第4に、山村の草原の多面的役割の評価と畜産農家の役割,農産物流通システムのパラダイム転換の論理と青果物卸売市場のパラダイム転換,水産加工業の立地とフードシステムのパラダイム転換のメカニズムを解明している。 第5に、農業・農村に関する金融・財政のパラダイム転換、並びに中国農業・農村の現状と日本の開発援助のパラダイム転換の課題を解明している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 岡部守: "土地改良事業の事前・事後評価の論点" 農村研究. 86号. 26-34 (1998)
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[Publications] 岡部守: "土地改良事業と合意形成" 農村研究. 85. 33-39 (1997)
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[Publications] 清水昂一: "農業地域類型区分と肉用牛生産との関係" 農村研究. 86. 45-58 (1998)
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[Publications] 五條満義: "食糧法下における農地利用集積の現状と課題" 農村研究. 87. 26-36 (1998)
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[Publications] 大島一二: "中国における兼業農家の実態と問題点" 現代中国. 71. 99-108 (1997)