1997 Fiscal Year Annual Research Report
高度肥大心を合併する心疾患に対する術中遺伝子治療の開発
Project/Area Number |
08457344
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
島崎 靖久 山形大学, 医学部, 教授 (60116043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本郷 誠治 山形大学, 医学部, 助教授 (90229245)
乾 清重 山形大学, 医学部, 助手 (70250941)
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Keywords | 肥大心 / 遺伝子治療 / betaー2 adrenergic receptor |
Research Abstract |
平成9年度実施研究の概要 A、肥大モデルの作成 1、ラット心不全モデルの作成 ラット動静脈瘻モデルを作成し容量負荷に伴う心肥大、心不全モデルを作成した。処置後12周で組織学的に肥大心筋細胞、間質の増生を確認しランゲンドルフモデルにてカテコランミンに対する反応性の違いが生じていることを確認した。 B、心臓へのin vivo transfection法の開発 従来のin vivo transfection法は摘出心にtransfectionした後に、recipientラットの腹部に異所性に移植し、その後摘出しランゲンドルフモデルでの評価を行っていた。このモデルではin vivoでのカテコラミンに対する反応性の評価が難しいため昨年度よりカテーテルを用いたin situ in vivo transfectonモデルの作成を試み、in vivoでの機能評価が可能となるmodel作成を試みたが十分な遺伝子導入効率は得られなかった。 C、培養ストレッチ負荷肥大心筋細胞での遺伝子治療法開発 シリコン膜状にラト幼弱心筋細胞を培養し反復ストレッチ負荷を加えて、心筋細胞の肥大が生じていくことを確認した。ストレッチ負荷心筋細胞におけるbeta adrenergic receptor kinaseの遺伝子発現状況をribonuclease protection assay法にて検討した。beta adrenergic receptor kinaseに対するantisense oligonucleotide投与下で反復ストレッチ負荷を加え、その後のカテコラミン反応性の変化について検討を継続している。
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