1997 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠維持における凝固・線溶・キニン系および活性酸素,PGE_2産生の意義
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08457433
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 重統 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10001926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 亘 北海道大学, 歯学部, 助教授 (30001952)
松野 一彦 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70102332)
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Keywords | 早産 / 陣痛 / 血小板 / PFA-100 / Epinephrine / ADP / プレカリクレイン / キニン系 |
Research Abstract |
(研究目的) 周産期医学の発達した現代においても、早産による未熟児の発生は、その長期予後の観察の必要性や、母体の感染をめぐる問題などから、なお多くの問題点をふくんでいる。早産といえども妊娠22〜37週の分娩であることにかわりはない。よって、分娩の発来機構に関与する因子を抑制する方法を講じるためには如何にすべきかを検索することが目的である。 (研究方法) 1)新しい血小板機能の検索機器としてPFA-100を用いPlatelet Hemostatic Capacity(PHC)を測定した。 すなわち、CT(Closure Time)でPHCを表現し、Epinephrine添加時、APD添加 2)線溶系、キニン系の動態として、陣痛発来時のプレカリクレイン、キニノーゲンの推移をみた。 (成績) 1)1st.trimesterではPCE/PCAは平均1.36と対照の1.33と差はなかったが2nd trimesterでは1.24をやゝ低下した。 2)プレカリクレインは陣痛発作後は発作前の55%に低下し、陣痛発来にキニン系の関与を示唆した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shigenori Suzuki: "Hypercoagulable state and DIC in high-risk infants" Annals of Hematology. supplement vol 76. 84- (1998)
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[Publications] Shigenori Suzuki: "In vitro Bleeding-Time during Women′s Life Cycle" New Aspects of Perinatal Medicine and Peinatal Hemostasis. (印刷中). (1998)
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[Publications] 坂本亘, 鈴木重統: "マクロファージのPGE_2産生とその制御" フリーラジカルの臨床. 12. 53-57 (1997)
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[Publications] 鈴木重統: "血液疾患とその周辺" 新女性医学大系 第23巻. 第23巻. (1998)