1998 Fiscal Year Annual Research Report
フィールドテストによる陶材の色調構築システムの臨床的評価
Project/Area Number |
08457534
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
石橋 寛二 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 成美 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (20184476)
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Keywords | セラミックルストレーション / 色調 / コンピューター |
Research Abstract |
平成9年度に3医療機関において作製された陶材焼付鋳造冠を視感評価した。この視感評価は、3医療機関の担当歯科医師によって行った。 その結果、CCMによる陶材焼付鋳造冠は切縁部および歯冠中央部において彩度が低い傾向にあった。これは、切縁部の処方計算段階において処方が収束しにくく、エナメル陶材の混合処方の予測色差が3以上となる場合が多かったため、切縁部以降の処方計算に影響を与えたものと考えられる。現行のCCMに用いるエナメル陶材は、透明成分としてのトランスルーセント、白色成分としてのミルキー、褐色着色成分としてのアンバーの3種類である。切縁部において良好な予測色差でのCCM処方が得られなかった症例は、切縁部の透明感が少なく、かつ着色性が高い症例であった。また切縁部の透明感が高く青みがかった症例においても予測色差が悪かった。エナメル陶材の処方精度が劣るために、エナメル陶材の色調が関与する切縁部および歯冠中央部におけるCCMクラウンの色調に影響を与え、やや彩度の低い色調が構築されたものと考える。今後切緑色の構築精度を向上させる対策を講じる必要性が示唆された。
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