1997 Fiscal Year Annual Research Report
高速マルチメディア通信ネットワークによる新メディア遠隔高等教育システムの開発
Project/Area Number |
08458040
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
菊川 健 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80056001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 知靖 九州大学, 文学部, 助教授 (30251614)
大西 仁 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (40280549)
仁科 エミ メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)
川淵 明美 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
永岡 慶三 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90127382)
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Keywords | 遠隔教育 / 学習環境 / マルチメディアネットワーク / メディア教育システム / 映像音響資料データベース / 教育評価 / 学術ネットワーク |
Research Abstract |
本研究ではハイビジョン映像の実時間伝送が可能となる高速大容量の情報を統合的に伝送する高速マルチメディア通信ネットワークを高等教育の場に活用する方法、システム構成などについての研究開発を行うことを目的としている。 個条に列記すれば、 1)システム構成:画像・音声等の伝送情報の品質・速度、支援ソフト機能等 2)教育コンテンツ:教育目標、教育方法、教材内容、教育効果、教授行動等 3)どのような新しい教育の形態・領域が展開可能かを試行、実証 であり、以下の実証実験をおこなった。 「双方向性授業番組の開発・研究」「遠隔合唱実技指導」「遠隔カウンセリング」「遠隔ダンス実技指導」「遠隔ディベート」「遠隔情報工学指導:パソコン組立て遠隔指導」「遠隔マルチメディアテスト」「バーチャルスタジオを使った講座番組収録技法の開発」「遠隔コンピュータ組み立て指導における圧縮画像の影響」「遠隔協調コンピュータ組み立て」 本研究の結果、基本的に必要な情報の伝達は十分達成されたことが確認されたが、その際教科内容により特有の条件があることを見いだした。また、非言語的演習科目の実施可能性を実証したことをはじめ全体として当初計画通りの結果をほぼ得ることができた。 一方、研究開発環境のためのネットワーク基盤の整備は、特に音声に依存する場合には接続にしばしば困難があった。これらは高速マルチメディア通信ネットワーク基盤が技術的には達成されていながらも、製品化されてユーザが使いやすい状態には未だ至っていないことを示す。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 伊藤求, 他: "デイベータにとって快適な遠隔ディベート" 教育システム情報学会誌. Vol.1.14. 105-109 (1997)
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[Publications] 大西仁, 他: "在宅学習者向け双方向教育番組の試作" 電子情報通信学会教育工学研交会報告. ET96-118. 33-39 (1997)
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[Publications] 大西仁, 他: "確立データからのベイジアンネットワークの対話的構築法" 電子情報通信学会教育工学研交会報告. ET97-6. 41-48 (1997)
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[Publications] 望月要, 他: "遠隔コンピュータ組立て指導における圧縮画像の影響" 電子情報通信学会全国大会論文集. (1998)
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[Publications] 黒岩崇, 他: "遠隔共同作業実験の実施と評価" 電子情報通信学会教育工学研交会報告. ET-97-23. 65-70 (1997)
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[Publications] 大西仁, 他: "遠隔空間型協調作業における作業者座標軸の自動変換" 電子情報通信学会技術報告. (1998)