1997 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ及びアメリカにおける環境教育の教員養成カリキュラムの研究
Project/Area Number |
08458044
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大高 泉 筑波大学, 教育学系, 教授 (70176907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴岡 義彦 千葉大学, 教育学部, 助教授 (80172063)
江口 勇治 筑波大学, 教育学系, 助教授 (50151973)
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Keywords | ドイツ / アメリカ / 日本 / 教員養成 / カリキュラム / 環境教育 / 教育研修センター / 生涯学習 |
Research Abstract |
昨年度までの研究を踏まえ、研究最終年度に当たる今年度は次のような成果を得た。 1.研究対象国であるドイツの教員養成における環境教育カリキュラムの実態を明らかにするため、ブレーメン大学、ロオストック・ギュストロー大学など8大学の開設授業科目、研究プロジェクト等を文献調査により分析を行った。また、国際郵便により行ったアンケート調査を分析し、ドイツの教員養成の環境教育が、初等中等学校における環境教育の実態および社会的な期待より立ち遅れている事実を明らかにした。 2.アメリカのカリフォルニア州を事例にして、州教育局の教師に対する支援の実態を各種参考文献等の分析により解明した。 3.アメリカの社会科教育における環境教育を事例にして、学校環境教育に対応する教員養成の実情を各種参考文献等の分析により解明した。 4.全国国立教員養成系大学・学部における環境教育の実態についての昨年度の調査結果を理科教育学的観点・社会科教育学的観点から検討し、また、7年前の調査と比較した結果、確かに環境教育は拡充の傾向にあるものの、学校教育における環境教育の実践家養成という点ではまだまだ多くの課題があることを指摘した。 5.その他に次のような研究を行った。 (1)全国の教育センターの研修における環境教育の実態の解明。 (2)生涯学習センターにおける環境教育関連講座の現状解明。 (3)代表的な地域環境教育(滋賀県琵琶湖学習、牛久自然の森・エコクラブ、東京環境学習センター)における環境教育の人材養成。 (4)高等学校の環境教育実践を例にした環境教育に必要な資質・能力の分析。
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[Publications] 大高 泉: "ドイツの総合(合科)学習" 教職研修. 2. 124-125 (1997)
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[Publications] 大高 泉: "環境教育の実際" 教職課程. 23・9. 42-45 (1997)
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[Publications] 大高 泉: "理科教育における潜在的カリキュラムの要素とその意味" 理科の教育. 47・2. 8-11 (1998)
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[Publications] 坂元 昂: "「21世紀の教育内容」にふさわしいカリキュラムの提案" 日本学術協力財団, 510 (1997)
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[Publications] 奥井 智久: "地球規模の環境教育" ぎょうせい, 270 (1998)