1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08459024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University of Commerce & Business |
Principal Investigator |
小松 昭英 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (70234870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 重信 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (00233601)
西尾 雅年 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (80228155)
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Keywords | バーチャル / 情報システム / ネットワーク / 経営戦略 / 企業組織 / CIM / CALS / AHP |
Research Abstract |
米国ではある企業が構築したバーチャル・ファクトリに、内部および外部のメンバーとして数千のぼる企業が参加しており、メンバー企業に莫大な利益をもたらしていると言われている。わが国では、いずれバーチャル・ファクトリに発展すると思われるCAD/CAM、あるいは研究開発支援によるクイック・レスポンスが一部の企業で実現されてはいるが、バーチャル・ファクトリ実現の鍵を握る統合業務パッケージ・ソフトウェアについては、多くの企業が導入途中あるいは導入予定でまだ十分に使いこなしている状況ではない。したがって、これらの情報環境の変化による自律分散化と競争優位を実現するアジリティがもたらすであろう企業変革について、実態研究するには少し時期尚早と考えられる。しかし、文献調査などから、これらの変化はコーディネーションあるいはコンフリクトを発生させる可能性が高く、これらの問題に対するソリューションを組み込んだ企業変革が必要であることがわかった。統合業務パッケージ・ソフトウェアについては、SAP-R/3、SYMIX、MFG/PRO Renaissance、4GL-EMISを調査した。また、生産・物流シミュレータとしてFACTOR/AMを調査した。その結果、その性能、価格、納期などの観点からSYMIXを研究手段として導入することにした。また、SYMIXを搭載するクライアント/サーバ・システムを構築し、オペレーティング・システムとしてはWindows NT/95を導入した。さらに、情報技術調査の一環として、データベース設計ツールERwin、ビデオ会議バンドルパックeye2eyeおよびインターネット・インフォメーション・サーバIISを搭載した。また、本研究に関するホームページを開設し、幅広い研究交流を進めることにした。
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[Publications] 小松昭英: "バーチャル・オペレーションズ・システムについての考察" Journal of Economics and Management (名古屋商科大学論集). 41・2. 141-149 (1997)
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[Publications] 小松昭英: "情報システムの構造と構築法" Journal of Economics and Management. 42・1. 12 (1997)
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[Publications] 小松/西尾/小原他: "バーチャル・オペレーションズ・システム研究序説" 経営情報学会春季全国研究発表大会予稿集. 4 (1997)
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[Publications] 西尾雅年: "Data Modeling for CIM Responding to CALS" Proceedings on 14th Internationl conference on Production Research. 4 (1997)
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[Publications] 小原重信: "組織活性要素の状況依存的識別" 経営情報学会秋季全国研究発表大会予稿集. 166-169 (1996)
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[Publications] 小原重信: "Analytic Hierarchy Process Model for Comprenensive Assessment of Information System on Rad Strategy" Proceedings on CHISA96,Praha,CHECKS. 120-120 (1996)
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[Publications] 小原重信(共著): "経営戦略と経営情報ネットワーク" 東京経済情報出版, 55 (1997)