1997 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク機能をもつ汎用心理学実験システムの開発
Project/Area Number |
08551001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
阿部 純一 北海道大学, 文学部, 教授 (40091409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 康弘 立命館大学, 文学部, 助教授 (30260392)
懸田 孝一 北海道大学, 文学部, 助手 (70281764)
高橋 雅治 北海道大学, 文学部, 助手 (80183060)
田山 忠行 北海道大学, 文学部, 助教授 (50163704)
菱谷 晋介 北海道大学, 文学部, 教授 (30128079)
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Keywords | 心理学実験 / 実験制御 / データベース / コンピュータネットワーク / コンピュータプログラミング |
Research Abstract |
本研究の究極的な目的は,複数の心理学研究者が限られた資源を有効に使い得るような,汎用心理学実験システムの開発にある。すなわち,マルチユーザ・マルチタスク的心理学実験が容易に実施できるようなコンピュータシステムの開発を目指すところにある。ただし,そうしたシステムの実現には,まずマルチタスク・マルチユーザ的心理学実験プログラミングを可能にする支援システムが用意されなければならない。そのため,本研究では,まず,マルチタスク・マルチユーザの可能な心理学研究支援コンピュータシステムの構築を目指すことにした。 本年度は,昨年度に引き続き,ネットワーク機能をもつ汎用心理学実験プログラミング環境,および,ネットワーク機能をもつ心理学実験データベース環境,の整備・構築を進めた。我々は,UNIXワークステーションをホストコンピュータとし,多くのパーソナルコンピュータをサテライトとしたネットワークシステムを構築し,そのホスト上に、各種心理学実験用のプログラムを集め,それらをデータベース化した。 これにより,心理学実験用制御プログラムの一括管理が可能になり,今後の専用プログラムの開発と集積が極めて容易になると期待できる。また,ネットワークシステムは,独立した複数の被験者による言語コミュニケーション実験や社会心理学的対人交渉実験の実現に容易に結びつけることが可能になると期待できる。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 浅村亮彦・阿部純一: "ルート的視点とサ-ヴェイ的視点から形成された空間的メンタルモデルの異質性." Technical Report,Dept.of Psychol.,Hokkaido U.No.9. 1-28 (1997)
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[Publications] Kawabata,Y., & Kojima,H.: "Visible Persistence with chromatic and Achromatic Stimuli." Color 97 (edited by International Colour Association),International Science Association of Japan. Vol.2. 318-321 (1997)
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[Publications] Okada,A., & Abe,J.: "Cognitive modeling of the integration process if metrical and tonal organizations in melody perception." Proceedings of the International Conference on Cognitive Science '97. 188-193 (1997)
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[Publications] 菅野禎盛・阿部純一: "映像と音楽の違和感について." 北海道心理学研究. 19. 139-148 (1996)
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[Publications] Takahashi,M.: "Concurrent schedule control of human observing during auditory vigilance." Behavioural Processes. 40. 53-59 (1997)
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[Publications] Takahashi,M.: "A behavioral measure of selective listening." Perceptual and Motor Skills. 85. 75-79 (1997)
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[Publications] 谷上亜紀・阿部純一: "漢字想起の自己評価-失語症患者と健常者の比較-." 心理学研究. 68(1). 17-24 (1997)
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[Publications] 谷上亜紀・阿部純一: "失語症患者のFOK判断." Technical Report,Dept.of Psychol.,Hokkaido U.No.8. 1-16 (1997)
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[Publications] 川端康弘: "視覚情報処理ハンドブック(分担執筆)" 朝倉書店(印刷中), (1997)
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[Publications] 阿部純一・菱谷晋介(編): "心理学研究室におけるコンピュータ利用" ブレーン印刷(印刷準備中), (1998)