1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08555252
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
石島 洋二 北海道大学, 大学院工学研究科, 教授 (10011115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 慎二 日本国土開発(株), 課長(研究開発担当)
中村 章 北海道大学, 工学研究科, 助手 (60125333)
藤井 義明 北海道大学, 工学研究科, 助教授 (70192309)
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Keywords | 孔壁変形法 / 孔径変化 / 軸ひずみ / 軸方向ずれ変位 / 感度係数 / 小型データロガー / 軟弱岩 / 高地圧帯 |
Research Abstract |
本研究では、多額の費用と日数を要する地圧測定をより簡易化し、また、測定の過応範囲を広げるために、開発すべき地圧測定法として、研究代表者が約25年前から理論を確立していた孔壁変形法を選んだ。本方法は、測定技術が追いつかずに放置されていたが、今回、研究費を得て技術開発に成功し、きわめて正確な測定結果が得られ、かつ従来困難であった悪条件下の岩盤にも適用し得る見通しが得られた。主な成果を箇条書きに述べる。 (1) 解析解に基づく孔壁変形法の観測方程式は極めて明快で簡潔なので、誤差の検出が容易で、クリープ挙動を示す岩盤にも適用できる。また、従来開発された測定法の中で感度係数の状態が最もよく、6成分の3次元応力が同一の正確さで評価できる。 (2) 40mm径の観測孔に埋設する計器として、3方向の孔径変化と軸ひずみを同時に測定する計器と、2方向の軸方向ずれ変位を測定する計器を開発した。これら2種の測定器を1本の観測孔で交互に使用することにより3次元応力が決定できる。 (3) 測定方式は機械式なので頑丈で、測定器を観測孔の所定の深度に容易に埋設することができる。また、埋設した直後から測定作業に取りかかれ、能率的である。さらに、耐水性があるので、水没状態の孔中での使用が可能である。 (4) 測定中に観測孔中の測定器と地表の測定装置を繋ぐケーブルを不要とする小型データーロガーを開発し、測定器に組み込むことに成功した。この成功によって、測定が失敗する確率が大幅に減少し、また、より深部の岩盤内での測定が可能になった。 (5) 圧縮強度が0.02〜0.08MPaの軟弱岩での下向き地圧測定に成功し、また、コアデスキングを起こすような高地圧帯での地圧測定に成功し、本測定法が悪条件に強いことを証明した。
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