1997 Fiscal Year Annual Research Report
親子鑑定のためのDNA多型自動検出システムに関する研究
Project/Area Number |
08557034
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
福島 弘文 信州大学, 医学部, 教授 (70135218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新倉 明和 信州大学, 医学部, 助手 (00283250)
太田 正穂 信州大学, 医学部, 講師 (50115333)
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Keywords | PCR / 蛍光標識プライマー / 親子鑑定 / 多型 / STR / 電気泳動 / DNA / 自動検出 |
Research Abstract |
STRシステムの1つであるACTBP2の日本人及び中国人集団の調査を行った。日本人では34アリル,DIが0.993,一方中国人は28アリル,DIが0.993の値が得られた。ACTBP2は4塩基繰り返しであるが,日本人集団では2塩基繰り返しのアリルが多く出現しているため,各アリルの全塩基配列を決定した。 特殊な,鑑定試料から蛍光標識プライマーを用いた全自動検出システムによってSTR(ACTBP2,THO1,VWF)のDNA型を決定した。(1) 嬰児の血液と袋の中から発見された生理帯の血痕から母親のDNA型確認した。(2) パラフィン包埋組織から死亡した擬父のSTRの型を決定し,母と子の血縁関係を明らかにした。 一方,VNTRのDIS80は増幅されず,変性の強い生体試料ではSTRシステムの自動分析法の有効性が実証された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ota M: "Validation of HLA-DR Locus Typing in Forensic Specimens by Combining PCR-SSP with PCR-RFLP" J.Forensic Science. 42. 929-934 (1997)
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[Publications] Harashima N: "Sequence variation of allele 27 at the DIS80 locus" Int J Legal Med. 110. 22-26 (1997)
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[Publications] Liu C: "ACTBP2 gene frequency distribution and sequencing of the allelic ladder and variants in the Jap. and Chinese P." Int J.Legal Med.110. 208-212 (1997)
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[Publications] 新倉 明和: "PCR-RFLP法によるDIS80のサブタイピング" DNA多型. 5. 196-198 (1997)
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[Publications] 福島 弘文: "蛍光標識プライマーを用いたSTR多型分析" Jpn J Electroph. 41. 301-305 (1997)