Research Abstract |
アミノ酸およびヌクレオチドの重水素化 1. 均一重水素標識アミノ酸の調製(木川,伊藤,横山).CO2を炭素源として重水培地で藻類を培養し,アミノ酸,ヌクレオチドの重水素化物を調製する.13Co2,15NH4Clなどを用いて,13C,15N標識アミノ酸を得た. 2. 残基内部位選択的重水素標識アミノ酸の調製(木川,伊藤,横山).触媒化学的に,アミノ酸のα位の重水素標識およびメチル基以外の重水素標識を行なった. 3. 重水素化ヌクレオチドの調製法の開発(河合,横山,岡田,福田).炭素源として酢酸〈必要に応じ重水素化酢酸〉を用いて培養可能なカンジダ酵母を利用する.標識RNAを酵素的に加水分解してヌクレオチドとする.無細胞タンパク質合成系の高効率化(木川,横山,筒井,吉田).無細胞タンパク質合成系にさまざまな改良をえて,高効率化を試みた. 標識タンパク質およびRNAの調製 1. 13C,15N,2H標識タンパク質の調製(木川,伊藤,横山). 均一に重水素化した標識アミノ酸(13C,15N,2H標識アミノ酸),α位プロトンあるいはメチル基以外のプロトンを残基内部位選択的に重水素した13C,15N標識アミノ酸混合物などを用いて,無細胞蛋白質合成を行い,標識タンパク質を調製した. 2.13C,15N,2H標識RNAの調製(河合,横山). 13C,15N,2H標識NTPを用いて,T7 RNA polymeraseを用いた転写系によって,17残基からなるRNA,64残基あるいは76残基からなるtRNAなどを合成する. NMR測定法の開発を試みた. 1. 標識タンパク質のNMR測定法の開発(木川,伊藤,武藤,横山). 13C,15N,2H標識,α-2H,13C,15N標識および2H(1H-CH3),13C,15N標識したタンパク質について,新規のNMR測定法と立体構造解析法を開発した. 2. 標識RNAの調製とNMR測定法の開発(河合,伊藤,武藤,横山). ランダムに重水素化されたRNAを用いることにより,高分子量RNAのNMRスペクトルを観測する方法を確立した.
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