• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

対人交渉場面解析へのハイパーゲーム手法の適用

Research Project

Project/Area Number 08610069
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

瀧川 哲夫  北海道大学, 文学部, 教授 (30098503)

Keywordsハイパーゲーム / メタゲーム / 葛籐解決 / 交渉場面 / 決定支援
Research Abstract

本年度においては、仮想的なピアノの販売交渉場面において、実際に12組の被験者に交渉をおこなってもらい、交渉が進展していく過程で交渉場面のハイパーゲーム構造にどのような変化がみられるかを観察し、ハイパーゲーム分析の実用化を確認した。実験で取り上げた交渉場面はピアノの販売者と購入者による値引き交渉であった。被験者は24人(男性16人、女性8人)で、2人1組にし、それぞれの立場のプレイヤーによるハイパーゲームを定義し、コンフリクト解析をおこなった。
詳細なプロトコル分析をおこなった結果、ハイパーゲーム分析手法がコンクリフト解析に適用可能であることが示された。特に、誤解がもたらす劣均衡解へのプロセスなどは重要な知見である。一方、詳細分析から得られた問題点としては、(1)交渉の終了時点の両プレーヤーが知覚するゲームからは交渉の結果に影響する主要な要因が推定できないこと、また、(2)これらの主要な要因は、交渉開始時点から交渉の過程で変化した誤解に基づくものであるということである。このため、今後の課題として、コンフリクト状況の分析には、ハイパーゲーム構造の変化をモデル化することが必要であり、ある一時点での状態をモデル化するだけでは不十分であることが指摘された。交渉のような交互に戦略を行使するようなコンクリフト状況では、コンフリクト状況の初期状態から発生事象を予測すること、推測される発生事象よりも好ましい発生事象を生起させるための条件を発見すること等の分析に、変化するハイパーゲーム構造を動的にモデル化することが必要と思われる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 瀧川哲夫: "心理学的交渉場面へのハイパーゲーム分析適用の有効性" Technical Report,Hokkaido University. (予定).

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi