1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
山本 正和 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70200839)
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Keywords | 労働者家族 / 移住 / 同郷的結びつき / 工業化と家族 |
Research Abstract |
本年度は研究期間の第一年度であるた年度開始の5月から10月迄の前半期においては主に本庁佐野予備的作業とそれに必要な文献整理の作業を行なった、後半期間には、本来の調査地である愛知県の臨海工業地帯の調査に従事し始めた。ただ、調査中である。本研究の余技的作業としては、研究代表者(山本)が、従来より行なって来た兵庫県尼崎市の工業労働者、とくに九州の離島出身者労働者の都市への定着過程について、主に政府資料による研究を行なった。次いで、そうした移住過程の比較として中国地方の局地的な移動の類型として広島市の工業地帯の事例について、(財)中国地方総合研究センターの資料と、聞き取り調査を行なった。そうした比較事例の収集について、上述の広島市ほど詳細なものでないが、東京都大田区の工業地帯についても現地へ行き文献収集と聞き取り調査を実施した。他には、名古屋地方への移住を大量に行なった岩手県釜石市に於いても聞き取り調査を行なった。本研究課題の主要な調査は、労働者家族の成立について愛知県の南部の以来臨海工業地帯において実行している。対象地域としては、県内の碧南市(刈谷市も一部含む)において、サンプルを抽出し、それに対応して調査要の郵送を行ない回収することで、第一次的分析を行なっている。大学の学生のアルバイト補助員によって、1月から2月にかけて郵送作業を行なった。現在はその集計作業中である。調査は当初から調査員を使用しやすい春休み期間に行なうこと予定しており、現在収集中の作業が終了すれは、その中から再度サンプルを選定し(類型別に)、それに対して年度の研究課題との検討をくわえることによって、次年度の後半期と順次報告して行く予定である。
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