1997 Fiscal Year Annual Research Report
市町村保健福祉計画の計画行政学的視点からの評価に関する研究
Project/Area Number |
08610214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Mizuho College |
Principal Investigator |
西 三郎 愛知みずほ大学, 人間科学部, 教授 (00077190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 正幸 愛知みずほ大学, 人間科学部, 講師 (00268054)
竹中 英紀 愛知みずほ大学, 人間科学部, 講師 (30257737)
西原 香保里 愛知みずほ大学, 人間科学部, 講師 (60172681)
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Keywords | 老人保健福祉計画 / 計画行政学 / 人口構造 / 家族 / 地球社会 |
Research Abstract |
今年度は、東海圏の中核市である岐阜県岐阜市(平成2年国勢調査人口40万7134人)と静岡県浜松市(同、56万1606人)を調査対象都市として選定し、両市における老人保健福祉計画の内容および実施状況を比較検討した。 岐阜市は、木曽川、長良川、揖斐川の三大河川によって形成された濃尾平野の北部に位置し、県庁所在地として、また、アパレルに代表される産業都市、長良川の鵜飼いに象徴される観光都市などとして発展を遂げてきた。しかし平成2年国勢調査以降、人口は減少に転じ、高齢化率も、昭和60年8.6%、平成2年10.0%、7年14.8%と着実に上昇している。 一方、浜松市は、浜名湖をはじめ、天竜川、遠州灘と豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、繊維・楽器・輸送機械を中心とする工業都市として発展してきた。人口規模は県庁所在地の静岡市を上回り、独自の都市圏を形成している。近年では、日系ブラジル人はじめ外国人の流入・定着も著しい。岐阜県と異なり、浜松市の人口は微増を続けているが、高齢化率は昭和60年9.3%、平成2年11.0%、7年13.8%と、やはり上昇の一途にある。 平成11年度末における老人保健福祉在宅サービスの年間目標量を比較すると、ホームヘルプサービスは、岐阜県が32万2859人・時間(ヘルパー311人)、浜松市が15万7349人・時間(同140人)、デイサービスは岐阜市が6万4898人・回(実施施設16カ所)、浜松市が11万1695人・回(同22カ所)、ショートステイは岐阜市が5万9442人・日(ショートステイ床236床)、浜松市が7372人・日(同177床)となっている。 また施設サービスの整備目標量を見ると、特別養護老人ホームは、岐阜市が10施設・675人、浜松市が16施設・1083人、老人保健施設は、岐阜市が11施設・878人、浜松市が6施設・902人、ケアハウスは、岐阜市が5施設・338人、浜松市が7施設・312人、養護老人ホームは,岐阜市が2施設・197人、浜松市が4施設・233人となっており、ほかに岐阜市は、在宅介護支援センター11施設の整備を目標としている。浜松市は、軽費老人ホーム1施設の現状維持にとどまっている。
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