1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08610398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
守山 記生 奈良大学, 文学部, 教授 (60068822)
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Keywords | Charles le Bon / Eremfald / Bertulf / Louis Wet Guillaune / Bruges et gand / Thierry d Alsace / Philippe A'Alsace / rpres |
Research Abstract |
「交付申請書」にも書いたように,ガルベール・ド・ブリュージュの日記は,本研究とって重要史料のひとつであり、版権をとり,全訳しこの3月に出版する。タイトルは『ガルベールの日記-中世の領域君主と都市民-」とした。この場合、領域君主はフランドル伯をさす。底本にしたのは1993年出版の英語訳であるがかなり難しい翻訳箇所もあり,H・ピレンヌのこの書のラテン語版,そして仏語版もそれぞれ参照した。訳本の構成について仏語版がおおいに役立った。今年度はほとんどといってよいぐらいこの翻訳に時間を要した。 さて,交付3年度目は,研究課題の「フランドル伯の領域君主領の形成」というテーマで論文を書き,研究成果報告書としたいと思っている。章立,章名などの変更があるかもしれいが現在のところ以下の構成で書き,将来はこの研究課題で一冊の本を出版することを切望している。研究成果報告書の構成等は以下の通りである。 研究課題フランドル伯の領域君主領の形成,第1章フランドル伯領の起源第1節ローマ支配下のフランドル第2節フランドル伯領の形成-600年から918年まで第2章初期フランドルの経済的発展-商業と諸都市など第3章フランドル諸伯と伯領の支配-918年から1093年まで第1節フランドル伯アルヌルク(918-65)第2節ボードゥアン5世(1035-67)第3節ロベール・ル・フリーゾン(1071-93)第4章フランドル伯の権力の最高潮-1071年から1191年頃まで第1節1127年から1128年までの政変第2節都市民の勢力高揚第3節アルザス家の伯の統治下のフランドル おわりかえて
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Research Products
(1 results)