1997 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの高度成長がエネルギー市場と需給構造に与える衝撃と政策選択に関する研究
Project/Area Number |
08630063
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
唐沢 敬 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60149789)
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Keywords | 東アジアの経済成長 / アジア金融危機とエネルギー問題 / 資源依存・貿易投資主導型成長 / 湾岸産油国 / アラスカ石油・天然ガス / 中東石油・ガス依存の深化 / エネルギー安全保障 / LNG貿易 |
Research Abstract |
本研究は研究期間を2年間とし、平成9年度の研究実績は以下の通り。 1)統計・資料の収集: 東南アジア関連では、経済成長とエネルギー消費の実態についてさらに新しい資料やデータが入手でき、また、アラスカ産天然ガスおよび中東産石油・天然ガスがアジア・太平洋地域のエネルギー安全保障に果たす新たな役割等について資料を収集、さらに、多くの専門家や政策担当者からも詳細なブリーフィングをうけた。 統計・資料の整理、問題点の検討: 統計や資料の整理と問題点の検討にはかなりの時間を割くことができた。前年同様、専門家や研究補助員の協力を得ることができ、問題の所在、性格、特徴をより正確にすることができた。 3)専門的知識・知見の獲得: タイやベトナムの経済動向に関する新たな知識や知見の獲得と共に、韓国、香港等アジア新工業諸国・地域における景気後退、輸出不振が東アジアのエネルギー需給に微妙な影響を与え出している実態について、新しく、貴重な資料・知見を得た。とくに、インターネットを有効に利用することにより米国や欧州諸国からもアジアのエネルギー問題について最新の知識・知見を獲得することができた。 4)国際・国内研究ネットワーク 「国際エネルギー経済学会」等の国際学会、「米国エネルギー経済学会」等各国の学会や研究諸機に所属する経済学者やエネルギー専門家、政策担当者とアジア・太平洋のエネルギー需給や市場構造について意見や情報、資料の交換をすることができた。また、今後の研究の進め方等について定期的に意見交換する研究ネットワークを形成することができた。 5)報告書作成と政策提言: 研究成果報告書は政策提言の意味をこめて和文:英文の二通りを予定しているが、財政問題もあり具体的検討はこれから。書籍として出版も考えている。
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