1997 Fiscal Year Annual Research Report
アコースティックエミッション法によるコンクリート初期欠陥評価に関する研究
Project/Area Number |
08650538
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
矢村 潔 摂南大学, 工学部・土木工学科, 教授 (30026257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道廣 一利 摂南大学, 工学部・土木工学科, 助教授 (50100566)
頭井 洋 摂南大学, 工学部・土木工学科, 教授 (30236062)
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Keywords | アコースティックエミッション / 初期欠陥 / 乾燥収縮 / ひびわれ / 高流動コンクリート |
Research Abstract |
本研究は、コンクリート構造物における乾繰収縮、充填不良等によって生じる初期欠陥をアコースティック・エミッション(AE)の手法を用いて把握評価する方法の開発を目的としたものである。 まず、コンクリートの材料、配合、鉄筋による自由変形の拘束の有無および程度を変化させたモデル供試体について、コンクリート打説後24時間後から28日までの間、静置状態でAEの発生状況を継続して測定、監視すると同時にひずみの変化、強度、ヤング係徴の変化等を測定し、各種要因によるコンクリートの初期材料特性とAE発生状況の関係を実験的に明らかにした。その結果、乾燥収縮量が大きい、あるいは拘束が大きい等コンクリートに引張応力が多く発生する状況であるほどAEの発生が多くなり、初期欠陥形成との相関関係が明確であることが明らかになった。 次に、現在開発が進められているいわゆる高流動コンクリートについて、その良好な充填性によって初期欠陥がどの程度減少していくか、あるいは、逆に微粉末量の増加によって乾燥収縮等の増加による初期ひび割れの増加問題等について明らかにしていくために、上記実験と同様の硬化初期におけるAE発生状況の観察を行い初期欠陥形成について検討を行った。その結果、高流動コンクリートでは、充填性が良好で、フレッシュ状態で存在した比較的大きい気泡が充填過程で抜け、硬化体の緻密性が向上し、同等の普通コンクリートと比較して、強度も高く、硬化初期における欠陥形成と関係すると考えられるAEの発生も少なくなる事が明らかになった。
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Research Products
(1 results)