1996 Fiscal Year Annual Research Report
アルコール共存下でのフロン類の接触分解反応の研究-実用化に向けて-
Project/Area Number |
08650932
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Toyama National College of Technology |
Principal Investigator |
宮谷 大作 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20018980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 孝恵 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (60271491)
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Keywords | フロン触媒分解 / 塩化鉄触媒 / 塩化銅触媒 / ガスクロ自動計測 |
Research Abstract |
1.フロン類(CFCs,Chloro Fluoro Carbons)の接触分解反応のための流通式固定床型反応管(φ=20mm,L=200x2mm,Stenless製)を試作し、触媒として、FeCl_3/CuCl_2/Carbon30.8g(4.1g/6.7g/20g:FeCl_3/CuCl_2=1/2mole ratio)を用い、CFC-113(CCl_2FCClF_2)の分解をアルコール(CH_3OH)共存下(CFC-113/CH_3OH=1/4mole ratio)で行った。 その結果、流量10ml/Hの場合、CFC-113の分解率95%以上で、反応時間80時間にわたって触媒活性が持続することがわかった。しかし、反応中、一時的に分解率が低下する等問題点も生じた。触媒のBET表面積は反応時間160時間後には5-6m^2/gと反応前の1/30に低下した。現在、触媒活性の持続の要因等について検討中である。 2.フロン類の分解を実用化するためにフロン類の自動分析システムの構築を試みた。 システムはフロン分解装置、サンプリング装置、分析装置そしてデータ処理装置で構成し、これらの装置をタイムコントローラで制御するものである。サンプリング装置として、恒温槽内に電磁バルブ2個を装着したAV-238(ジ-エルサイエンス)、分析装置としてガスクロマトグラフィー,GC-390-DDT(ジ-エルサイエンス)、データ処理装置として、コンピューター(IBM Aptiva,V-Station 2-2SS)そしてタイムコントローラとして、RT-730(ジ-エルサイエンス)を用いた。このシステムの運用について現在、データの収集を行っている。
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