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1997 Fiscal Year Annual Research Report

循環器疾患における脈管作動物質の病態生理学的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08670822
Research InstitutionDokkyo University School of Medicine

Principal Investigator

松岡 博昭  獨協医科大学, 医学部, 教授 (20111544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 直彦  獨協医科大学, 医学部, 講師 (90254945)
沼部 敦司  獨協医科大学, 医学部, 講師 (60228278)
堀中 繁夫  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (90209304)
KeywordsACE遺伝子多型 / ACE活性 / DD型 / ANP / BNP / 左室心筋重量係数 / 心肥大
Research Abstract

[目的]昨年度に引き続きACE遺伝子多型と体液性因子および心肥大との関係を検討したが、本年度は症例数を増やすとともに、BNPについても検討した。[対象と方法]心臓カテーテル施行例において、EF≧50%、かつ右房圧≦8mmHgの心機能正常と判断した149例を対象した。末梢血白血球より抽出したゲノムDNAを用いてACE遺伝子型(II,ID,DD)を決定した。早朝空腹安静臥位の状態で採血し、血漿レニン活性(PRA)、血漿アンジオテンシンII、ANP、およびBNP濃度(PAII,PANP,PBNP)、ならびに血清ACE活性を測定した。左室心筋重量係数(LVMI)を心エコーにて計測した。[結果]ACE遺伝子型はII型68例、ID型67例、DD型14例であり、各群で年齢、男女比に差はなかった。EF、心係数、平均動脈圧、右房圧も各群で差を認めなかった。PRA、PAIIも3群で差がなかったが、Dalleleを持つ2群ではII群より血清ACE活性は有意の高値を示した(P<0.05)。PANPはDalleleを持つ2群(ID;26±2pg/ml、DD;21±3)でII群(38±5)より有意の低値を示した(P<0.05 vs II)。PBNPはDD群(29±7pg/ml)で低値ではあったが他の2群(II群;50±7、ID群;46±7)と有意の差はなかった。LVMIはDD群(165±7g/m^2)において他の2群(II;135±5、ID;137±6)より有意に高値であった(p<0.05)。[考察]ACE遺伝子多型が循環器疾患のリスクに関与する可能性が指摘されている。心機能が正常と思われる症例においてACE遺伝子多型とANP,BNPおよびLVMIを検討した本研究においてDD型でLVMIの増大が示されDalleleを持つものでANPの低値が認められたことはDD型における循環器疾患のリスクの増大にANPの低下が関与する可能性が示唆された。一方、BNPはDD型で低値ではあったが有意差は認められなかった。このことはBNP値には左室肥大の影響がより強く反映していることが考えられ、興味深い所見と考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 石光俊彦 他: "心臓カテーテル検査症例におけるACE遺伝子多型と循環器系ホルモンの検討" 血圧. 4巻2号. 174-179 (1997)

  • [Publications] Tskada K, et al: "Angiotensin-Converting Enzyme,Gene Polymorphism and Cardiovascular Endocrine System in Coronary Angiography Patients" Japanese Heart Journal. Vol.38,No.6. 799-810 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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