1997 Fiscal Year Annual Research Report
異種移植(ブタ・ヒト)超急性拒絶反応におけるMHC及びα-Gal合成遺伝子の意義
Project/Area Number |
08671388
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
松野 直徒 東京医科大学, 医学部, 講師 (00231598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 桓 東京医科大学, 医学部, 教授 (90143487)
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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Keywords | SLA / 異種移植 / DN遺伝子 / ミニブタ / TAP遺伝子 / LMP遺伝子 |
Research Abstract |
ゲッチンゲン系ミニブタの脾臓組織より作成したcDNAライブラリーをヒトcDNAクローン(DPA1、DNA、DQA1、DRA、DPB1、DQB1、DRB1)をプローブとして用いスクリーニングを行った。得られた11コのクラスIIα鎖様cDNAクローンの塩基配列を決定した結果、10クローンがSLA-DQA遺伝子と高い相同性を示し、そのうち1クローンについて全塩基配列を決定したところSLA-DQA遺伝子の塩基レベルならびにアミノ酸レベルで100%の相同性を示した。また1クローンがHLA-DNA遺伝子と最も高い相同性を示したこと、権造的にもHLA-DNA遺伝子と類似していることから、このHLA-DNA様遺伝子はこれまでにブタでは報告のないSLA-DNA遺伝子であることが明らかとなった。また、12コのクラスIIβ鎖様cDNAクローンの塩基配列を決定し、相同性の解析を行った結果、7クローンがDQB遺伝子、5クローンがDRB遺伝子であることが明らかになった。得られたcDNAクローンの塩基配列とデータベース上における塩基配列を比較した結果、DQA、DQB、DRBについては新たな対立遺伝子であることが明らかになった。またMHC領域に存在し、異種免疫反応の重要な役割を担っており、ノックアウトブタ作成に有用な遺伝子と考えられているTAP(transporter associated with antigen processing)、LMP(low molecular weight polypeptide)(クラス抗原が提示する外来抗原のプロセッシング)、DM、DN、遺伝子(クラスII抗原の抗原提示)のスクリーニングを行うために、これらのプローブの作成を行っている。このうち、LMPに関してはヒトのPCRプライマーでブタのゲノミックDNAが増幅されたので、現在サブクローニングならびに塩基配列の決定を行っている。
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