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1996 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子異常を導入した乳癌病期分類(TNMG分類)の確立

Research Project

Project/Area Number 08671397
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

乾 浩己  近畿大学, 医学部, 助手 (40278677)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北條 敏也  近畿大学, 医学部, 講師 (20229149)
綿谷 正弘  近畿大学, 医学部, 講師 (00220856)
Keywords乳癌 / p53 / 遺伝子不安定性 / MDM-2 / 対立遺伝子欠失
Research Abstract

平成2年度より集積している原発性乳癌139例よりDNAを抽出し,下記の項目について解析を行った。
1)Microsatellite instabilityの検討
方法:PCR-SSCP法に準じて,第2染色体短腕についてはD2S123,第17染色体長腕についてはD17S259のmicrosatellite markerを用いてmicrosatellite instabilityを検出した。結果:各々のlocusにおけるmicrosatellite instabilityの頻度は,D2S123が81例中6例,D17S579が84例中5例であった。
2)p53遺伝子変化と変化の関連についての検討
MDM2遺伝子は野生型p53遺伝子と結合し,これを不活性化する機能を持つことが示唆されている。そこで,p53遺伝子異常(17pLOHおよびp53遺伝子の点突然変異)とMDM2遺伝子増幅を検出した。現在まで,32例の原発性乳癌について解析した。方法:(1)第17番染色体短腕の対立遺伝子欠失は,YNZ22,pBHP53の2つのprobeを用いてSouthern bloto法により検出した。(2)p53遺伝子の点突然変異については,まずRNase protection法によりスクリーニングを行い,sequence法により塩基配列を同定した。(3)MDM-2遺伝子増幅は,MDM-2 cDNA cloneをprobeとして,Southern blot法により検出した。結果:対立遺伝子欠失は,YNZ22とpBHP53それぞれinformativeな症例18例中2例と6例でいずれかのlocusに異常を認めた症例は,27例中7例であった。アミノ酸変化を伴うp53遺伝子の点突然変異を認めた症例は32例中8例であった。MDM-2遺伝子増幅は,32例中4例に認められたが,これらの症例からは,p53遺伝子の点突然変異と第17番染色体短腕の対立遺伝子欠失のいずれも検出されなかった。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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