1996 Fiscal Year Annual Research Report
ラット心不全モデルにおける細胞内シグナル伝達物質の遺伝子発現
Project/Area Number |
08671506
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三浦 誠 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (50239191)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 篤志 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90222851)
|
Keywords | ラット心臓 / 心不全モデル / 圧負荷 / 細胞内シグナル伝達 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1 心不全状態にある心筋細胞内に於けるシグナル伝達関連物質の遺伝子発現および蛋白レベルの代謝調節の変化を明らかにし、心不全の病態を細胞レベルで解明することを目的として、次の研究を計画した。 2 成獣ラットを用い麻酔下で心筋電極により高頻度のpacingを行い急性の心不全モデルの作成を試みた。 3 ラットは正常でも心拍数が250/分以上あり、心電図上pacingされたかどうか確認が困難であった。また当初10分から20分間のpacingで施行したが突然心停止をきたしたりして目標の30匹以上のサンプルを集めるためにはモデルとして不適格であることが判明した。そのため、大動脈に内径0.6mmのWeck hemoclipをはさんで作成する圧負荷心不全モデルに変更した。 4 3週〜4週のWister-Imamichiラットを用いpentogbalbitrate i.p. 60mg/kg麻酔し、気管切開で人口呼吸器による管理を行った。左第3肋間開胸で上行大動脈に到達し、上行大動脈を肺動脈と周囲の組織から剥離し内径0.6mmのWeck hemoclipで上行大動脈をはさんだ。コントロール群では同様の手術手技を行うもののclipの留置は行わないこととした。合計19匹の圧負荷心不全モデルラットと15匹のコントロールラットを作成し死亡はそれぞれ6例と4例であった。術後12〜18週でharvestし生化学的実験に使用する予定である。
|