1996 Fiscal Year Annual Research Report
三次元直線運動、三次元回転運動の6軸を同時に測定しうる振戦解析装置の開発
Project/Area Number |
08671573
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
杉山 憲嗣 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00235904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 研一 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60009561)
横山 徹夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20166896)
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Keywords | 振戦 / 振戦解析 / 3 space isotrack / パーキンソン氏病 / 異常運動 |
Research Abstract |
本研究の最終的な目標は、3 space isotrack及びパーソナル・コンピューターを使用して、一般臨床医の使用に耐える簡便、迅速かつ正確な振戦解析装置を開発することである。平成8年度の研究計画として、1)角速度表示の精密化、2)プログラム言語の変更による解析、表示速度のスピード・アップ、3)ら旋描画など、運動負荷時の振戦解析法の確立、を挙げた。 1)は、我々の試作機で、角度変化の精度が低い点を改良することを目的としていたが、角度変化のみならず、直線成分の変化についても、解析後に最小単位を変更して各々表示できるように改良した。2)は、プログラム言語にBASICを用いたため、試作機では、機器立ち挙げ時間、解析、表示に要する時間が長かった欠点を改善することを目的とした。プログラム言語をBASICからQBASICに変更し、さらにDOSファイルにコンパイルすることで各々の待機時間は1/20に短縮し、一般臨床医にとって使用に耐えうる速度となった。3)では、運動負荷時の振戦解析の簡便化を目的とした。当初のアイディアは、負荷された運動を一方の3 space isotrackにて検出しておき、振戦+運動を検出した他方のデータから除算して振戦のみのデータを得る、という物であった。しかしながら、試行錯誤の結果、負荷された運動のみをフィルタを用いずに検出することは不可能あることが判明した。いずれフィルタを用いるのであれば、あらかじめフィルタにより消去できる範囲に運動負荷を限定し、3 space isotrackを一つのみ使用して振戦+運動の検出を行い、フィルタにより運動要素を消去した方が、煩雑でなく、データにartifactが混入する危険性も低い。以上より、フィルタを用いた運動解析法に変更し、生データ採取後、使用するフィルタを選択出来るようにプログラムを改良した。
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Research Products
(1 results)