1996 Fiscal Year Annual Research Report
ミューラー細胞における代謝型グルタミン酸受容体の局在
Project/Area Number |
08672031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
池田 恒彦 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (70222891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸二 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40244610)
松本 康宏 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00254342)
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Keywords | 代謝型グルタミン酸受容体 / ミューラー細胞 / NMDA受容体 / protein kinase C / TGF-β / ACPD |
Research Abstract |
われわれは,まず家兎眼の感覚網膜を用いて,ミューラー細胞の初代培養を行った。成熟兎を安楽死させ,眼球を半切し感覚網膜を網膜色素上皮および毛様体無色素上皮が混入しないようにして剥離除去した。その後0.1%トリプシン+0.2%ヒアルロニターゼ+4%チキンシーラム液で感覚網膜を45分インキュベートし,20%FBS+DMEM+HamF12培養液を適量添加したうえで機械的にホモゲネートし,5%CO_2インキュベータ内でミューラー細胞の初代培養を行った。その後,週2回の割りで培養液の交換を行い,培養細胞がコンフルエントに近くなった時点で,0.1%トリプシン処理後細胞を剥離し,継代培養を繰り返した。培養細胞の一部を,70%エタノール固定後にGFAP染色を行い,ミューラー細胞であることを確認した。 今後は,この培養ミューラー細胞を用いて,代謝型グルタミン酸受容体のミューラー細胞における局在の有無を調べる予定である。そのために,上記の培養細胞を用いて,DMEMにACPD(代謝型受容体のアゴニスト)単独,NMDA単独,ACPD+NMDAを添加した培養液下で培養を行い,経時的に細胞増殖率を細胞数,BrdU核内取り込み率を計測することで算出する。また,protein kinase CのアゴニストであるPMA,protein kinase Cを介して作用すると考えられるTGF-β_2についてもNMDAとの相互作用を同様の方法にて検討する予定である。
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