1998 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織発生過程および再生過程における細胞死に関する研究
Project/Area Number |
08672081
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Research Institution | HEALTH SCIENCES UNIVERSITY OF HOKKAIDO |
Principal Investigator |
賀来 亨 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60133253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中出 修 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70188986)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90260819)
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Keywords | 歯周組織 / 発生 / 再生 / 細胞死 / アポトーシス / 遺伝子発現 / 終未分化 / in situ hybridization |
Research Abstract |
初年度および2年目に行ったラット胎児期から歯牙萌出に至るまでの歯周組織発生過程、および再生過程におけるアポトーシスの検索の総括を行った。すなわち、発生過程では、帽状期の歯胚、エナメル芽細胞のエナメル質形成にいたる時期、歯牙萌出過程での退縮エナメル上皮、歯冠萌出の際の扁平化した退縮エナメル上皮と口腔上皮が癒合する部分にアポトーシスの関与していることが明らかとなった。また、歯肉切除後には、増殖した上皮細胞、線維芽細胞の一部がアポトーシスに陥ることによって再生の起こることが明らかとなった(文献参照)。さらに、これらのアポトーシスの部分にアポトーシス関連遺伝子の関与を免疫組織化学およびin situ hybridization法により検索した。その結果アポトーシスへの移行部およびTermial differentiationの部分には、p21/waf-1、p27/kip-1、BaxおよびBakの発現が観察され、細胞増殖活性が活発でアポトーシスの抑制傾向の観察されるところでは、これらの発現抑制および、Bcl-xL、Bcl-2の発現が認められた(文献参照)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yoshihiro Abiko et al: "Localization of p21/waf-1/cip-1 mRNA at the terminal differentiated stage in rat dental tissues" Acta Histochem.Cytochem.31(3). 243-246 (1998)
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[Publications] Yoshihiro Abiko et al: "Basaloid-squamous cell carcinoma of the oral mucosa:Report of two cases and study of the proliferative activity" Pathology International. 48. 460-466 (1998)
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[Publications] 三田村治郎ら: "in vivoおよびin vitroにおけるp21/waf-1の口腔上皮分化への関与について" 日本口腔粘膜学会雑誌. 4(1). 63-68 (1998)