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1996 Fiscal Year Annual Research Report

画像解析装置を用いた口腔白板症のmalignant potentialの解析

Research Project

Project/Area Number 08672276
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

斎藤 徹  北海道大学, 歯学部, 助手 (10178494)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 明  北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90271684)
Keywords口腔白板症 / フローサイトメトリー / コンピューター解析 / 細胞周期
Research Abstract

本年度は、フローサイトメトリー(FCM)を用いて口腔白板症39例のDNA ploidyを検討するとともに、これらのデータをコンピュータ解析し白板症組織の細胞周期を検索した。細胞周期の解析にはMulticycle (Phoenix Flow Systems社、米国)を用いた。
39症例中、異数倍数体は9例(23%)であり、異数倍数体症例のDNA indexの平均は1.34であった。異数倍数体の出現率は高度異形性症例では8/17(47%)であり、軽度異形性症例(1/15、7%)および異形性を示さなかった症例(0/7、0%)と比較して有意に高かった。二倍体症例30例のG_0/G_1、S、G_2+M期はそれぞれ78.3%、16.3%、5.4%であった。また、異数倍数体症例9症例における二倍体cloneのG_0/G_1、S、G_2+期はそれぞれ84.8%、9.3%、5.8%であり、異数倍数体cloneでは75.3%、17.2%、7.5%であった。異数倍数体cloneでは二倍体cloneと比較して、G_0/G_1期が低く、S期およびG_2+M期が高かったが、有意差はなかった。他方、二倍体症例中、高度異形性症例(n=9)のG_0/G_1、S、G_2+M期はそれぞれ71.7%、23.0%、5.3%であり、また、軽度異形性症例(n=14)でははそれぞれ82.0%、12.4%、5.6%、異形性を示さなかった症例(n=7)では79.3%、15.5%、5.3%であった。高度異形性症例では軽度異形性症例と比較して、G_0/G_1期が有意に低く、S期が有意に高かった。
以上、口腔白板症においてはDNA ploidyのみならず、細胞周期も組織学的所見と密接に関連することが認められ、FCMによる解析がmalignant potentialの検索に有用である可能性が推測された。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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