1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08672290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岩城 博 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70107308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 明秀 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60270914)
大井田 新一郎 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (10114745)
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Keywords | AMF / AMFR |
Research Abstract |
我々は口腔癌の浸潤・転移のメカニズムを明らかにするために、各種ヒト口腔扁平上皮癌細胞株を用いて、既知あるいは未知の浸潤・転移の関連する遺伝子の検索を行ってきた。 Autocrine Motility Factor(以下AMFと略す)は自己分泌型遊走因子として知られ、発生の初期段階の未分化な線維芽細胞やある種の腫瘍細胞で特異的に分泌されるサイトカインである。AMFの作用と癌の浸潤との深い関連を示唆する報告が相次いでおり、また臨床材料における腫瘍のAMF受容体(AMF Receptor、以下AMFRと略す)の発現量と予後との関連も示唆されている。 我々は各種ヒト口腔扁平上皮癌細胞株の間で、このAMFとAMFRの発現検索を行ってきた。 我々は高転移株LMF-4がAMFを分泌していることをみいだし、LMF-4の分泌したAMFは、口腔癌以外の線維肉腫細胞株(HT1080)にも作用することがわかった。しかも、AMFの濃度に依存してLMF-4の運動能は高まる傾向にあることがわかった。 一方、各種ヒト口腔扁平上皮癌細胞株の間でAMFRのcDNAをプ-ロブにノーザンブロットを行ったところ、低浸潤型で非転移株のHSC-2、HSC-4ではmRNAの発現が低いが、高浸潤型で転移株のHSC-3、LMF-4ではmRNAの発現が高いことがわかった。すなわちAMFRのmRNAの発現レベルが、口腔癌細胞の持つ浸潤・転移の能力との間に相関があることが示唆された。(以上、Y.NIINAKA et al.:INTERNATIONAL JOURNAL OF ONCOLOGY,9:433-438,1996)
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.NIINAKA et al.: "Autocrine motility factor and its receptor expression in human oral squamous cell carcinoma (SCC) cells" INTERNATIONAL JOURNAL OF ONCOLOGY. 9. 433-438 (1996)
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[Publications] 天笠光雄、岩城博他: "口腔顎顔面外科治療学" 永末書店, 385 (1996)