1998 Fiscal Year Annual Research Report
小児の嗜好形成における食体験・指導効果の縦断的研究
Project/Area Number |
08672676
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Research Institution | TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢倉 紀子 鳥取大学, 医療技術短期大学, 教授 (40116380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南前 恵子 鳥取大学, 医療技術短期大学, 助手 (30252878)
笠置 綱清 鳥取大学, 医療技術短期大学, 教授 (40032338)
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Keywords | 食塩 / ショ糖 / 乳幼児食 / 母親 / 調味料 / 外食習慣 / 高塩分食品 / 保健指導 |
Research Abstract |
昨年に引き続き、継続測定者の1日当たりの食塩摂取量をさらに24、30ヵ月齢時点で測定し、併せて保健指導も実施した。さらに昨年、保育所給食の調査で塩分とショ糖間に相関関係が見られたので、継続測定者の中から20ケースを抽出して、ショ糖測定も行った。本年は研究最終年度となるので、測定値のまとめと当初に母親に対して調査した意識調査を分析し、塩分摂取量を高める要因について検討した。 離乳初期から30ヵ月齢に至る塩分摂取量は体重1kg当たり1日量で6ヵ月:24±55mg、8ヵ月:61±44mg、11ヵ月:173±120mg、15ヵ月:189±80mg、18ヵ月:287±144mg、24ヵ月:299±126mg、30ヵ月:407±144mgであった。「第5次改定日本人の栄養所要量」の目標量150mg/kgを基準にすると、15ヵ月以降はすべて高い摂取量となっていた。保健指導効果は離乳期には有効であったが、離乳完了期以降はその効果が認められない結果となったが、その指導法を考慮すれば充分効果が期待できる余地があった。 11ヵ月齢を境に使用調味料数・種類とも急騰、あるいは家族と同じ味付けへの移行群の増加などから、幼児期への移行とともに味付けへの母親の配慮が緩むことが明かとなった。 塩分摂取量を高める要因については、18ヵ月齢で高頻度に外食習慣を持つもつことが関連していたが、外にショ糖、高塩分食品、使用調味料数の摂取との関連性では、一部関連の見られた月齢もあったが一定の関係性は認められなかった。さらに家族形態、母親の味付けの好み、昼間の保育形態などとの関連性も検討したが、有意な関連性はなかった。
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Research Products
(1 results)