1997 Fiscal Year Annual Research Report
重篤に状態で長期入院し、阻害を残して在宅生活する児をもつ家族の看護とシステム化
Project/Area Number |
08672695
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森 秀子 北里大学, 看護学部, 教授 (30276167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 道子 北里大学, 看護学部, 助手 (80276170)
高橋 泉 北里大学, 看護学部, 講師 (10206790)
本間 照子 北里大学, 看護学部, 講師 (80209337)
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Keywords | 重障児 / 在宅ケア / 家族の看護 / 長期入院 / システム化 |
Research Abstract |
1.在宅生活への移行を困難にしている要因についての調査:昨年来、主として先行研究のまとめおよび臨床例の検討をおこなってきたところ重い障害をもった子どもの入院生活から在宅生活への移行を阻むバリアについての概念図と仮説が見えてきた。これを明確化する作業を進めつつ、看護ケアに直接つながる要因について検討を進めたところ、さらに質的な面での確認が必要であることが判明したため、あらためて面接調査を行うことにした。 2.海外情報の収集とその後の実績:わが国に導入されている家族看護学ではカルガリ-モデルが知られている。基礎編の文献については既に十分マスターしたと考えるが、文献や講演からでは修得できない実状を知るために平成9年4〜5月にかけて実施されたカルガリ大学のエクスターンシップに参加して家族看護学の実践理論(アセスメント、インターベンションモデルの臨床の実際)の研修を行った。ユニットの見学をはじめ、数々の収穫があった。しかし、この理論の即事例への適用には慎重を期するため、実践例をモデルにロールプレイ等で検討を行うと同時にさらに研鑽を積みながら試行中である。3.4.臨床事例への取り組みについては研究者が直接ケアに参加していない立場にあることから、関与の仕方に課題を残している。関連機関(部門)とのカンファレンスの開催については、まだ、試行の段階という性質上、関係調整および今後の積極的な取り組みが必要である。
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