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1996 Fiscal Year Annual Research Report

祖母の子育て参加が家族の育児機能と母親および祖母の心理的健康に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 08672712
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine, School of Nursing

Principal Investigator

宮中 文子  京都府立医科大学医療技術短期大学部, 専攻科, 教授 (00269771)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀内 愛子  京都府立医科大学医療技術短期大学部, 専攻科, 助手 (40290225)
松岡 知子  京都府立医科大学医療技術短期大学部, 専攻科, 講師 (90290220)
Keywords祖母 / 子育て参加 / 家族 / 育児機能 / 母親 / 父親 / 子育て支援 / 心理的健康
Research Abstract

母親の育児不安や就労母親の育児負担など,家庭や地域の育児機能の脆弱化が問題となっている.子育てにおける父親の役割はいうまでもないが,祖父母による私的な支援を含む総合的な子育て支援システムの構築が必要と考えられる.本研究では,祖母の子育て参加が家族の育児機能と母親および祖母の心理的健康に及ぼす影響について検討した.
研究方法は,3歳児の母親,児と同居または近隣に居住し,養育的関わりを持つ祖母に対して,質問紙調査を実施し,回収した528人について分析した.
その結果,「3歳児の祖母の子育て参加」では,殆どの祖母が、孫との遊びやしつけを中心とした子育て参加をしており,直接的な世話は少なく,約6割の祖母が,母親への育児の相談・助言などを行っていた.しかし,約半数の祖母は,母親との育児方針の違いに戸惑いを感じていた.
一方,「祖母の子育て参加が母親に与える影響」では,母親は,父親より祖母の子育て支援に満足度が高かった.しかし,育児方針に相違があるとした母親では,子育てに不安のある者が多く,有意差が認められた.
「祖母自身の心理的健康」では,SDSの「抑鬱度」,モラールスケールの「満足度」、を基準変数とし,子育て参加に関する因子を説明変数とし,数量化1類を用いて分析した.心理的健康を示す「主観的幸福感」が高い者の特徴は,「身体的に健康」,「他の幼児の世話の経験がある」,「子どもの世話が好き」,「配偶者がある」,「直接的な子育て参加が多い」,「母親との育児方針の相違がない」,などであった.これはSDSの「抑鬱度」の低い者の特徴とほぼ同様の傾向であった.
これらのことから,祖母の子育て参加は,母親への子育て支援となり,家族の育児機能を高めることに影響していると思われた.そして,祖母自身の心理的健康には,祖母が,主体的に孫と関わり,そのようなライフスタイルを選択するか否かが影響すると考えられた.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 宮中文子,他: "中高年女性(祖母)の子育て参加の実態と心理的健康との関連について(第2報)" 京都府立医科大学医療技術短期大学部紀要. 5(2). 55-61 (1996)

  • [Publications] 松岡知子,宮中文子,岩脇陽子: "祖母の子育て参加が母親に与える影響" 母性衛生. 37(1). 91-98 (1996)

  • [Publications] 松岡知子,他: "母親からみた祖父母の子育て支援" 日本公衆衛生雑誌. 43(10). 552 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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