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1998 Fiscal Year Annual Research Report

小腸上皮細胞の増殖と機能分化に及ぼすMCTおよびコレステロール酸化物の作用機作

Research Project

Project/Area Number 08680030
Research InstitutionKYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY

Principal Investigator

大谷 貴美子  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (60148632)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 南出 隆久  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60081551)
亀井 正治  大阪市立環境科学研究所, 主任研究員 (30270747)
湯浅 勲  大阪市立大学, 生活科学部, 教授 (50094488)
Keywordsコレステロール酸化物 / 酸化分解物 / 小腸上皮細胞 / IEC-6細胞 / 細胞毒性 / 加熱操作 / MCT / 脂肪酸
Research Abstract

先に我々はコレステロール酸化物の細胞毒性について、培養細胞(小腸上皮細胞、肝細胞)を用いて研究を行い報告を行った。しかしながら、調理等の加熱過程で、食物中のコレステロールが共存物質の影響をうけながらどのように酸化分解されているのかはほとんど明らかにされていない。そこで、加熱によるコレステロールの酸化分解のメカニズムを明らかにする目的で、共存物質としての金属イオンや脂肪酸の影響をin vitroでモデル実験を行い、生成されたコレステロール酸化物の定量および同定とそれらの細胞毒性について検討を行った。その結果、脂肪酸のうち、オレイン酸メチル、ステアリン酸メチルは加熱初期ではコレステロールの酸化を抑制することが示された。また生成されたコレステロール酸化物の種類および量は、コレステロールの分解率とはほとんど無関係で、加熱条件が強くなると、コレステロールは酸化分解され、より低分子量の物質になることが示唆された。加熱後の酸化分解物の細胞毒性を培養小腸上皮細胞を用いて調べたところ、加熱時間が長くなるにつれて、細胞毒性が強くなることが示された。ビタミンによる細胞保護を調べたところ、先の我々の研究で、コレステロール酸化物の細胞毒性はビタミンEで保護されたが、酸化分解物の毒性はビタミンCで保護されることが示された。また、アニシジン価やカルボニール価などの変化から、酸化分解物の毒性は生成されたコレステロール酸化物の毒性よりも強いことが示唆された。以上のことから、加熱によるコレステロールの酸化に伴う食品の安全性を考える場合は、コレステロール酸化物よりむしろ酸化分解物のことを考える必要性があることが示された。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] Kimiko Ohtani,et al.: "Cytotoxicity of 7-Ketocholesterol toward Cultured Rat Hepatocyles and the Effect" Biosci.Biotech.Biochem.60. 1989-1993 (1996)

  • [Publications] Kimiko Ohtani,et al.: "Cytotoxicity of Cholesterol 3 β,5 α,6 β-Triol on Cultured Intestinal Epithelial Crypt Cells(IEC-6)" Biosci.Biotech.Biochem.61. 573-576 (1997)

  • [Publications] 大谷貴美子: "食品中のコレステロール酸化物と細胞毒性について" 食生活研究. 18. 40-48 (1997)

  • [Publications] 大谷貴美子: "コレステロールの酸化分解に及ぼす金属および脂肪酸の影響" 微量栄養素研究. 15. 101-105 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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