1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680099
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF ELECTRO-COMMUNICATIONS |
Principal Investigator |
木村 和彦 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (80204973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大鋸 順 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (70017367)
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Keywords | Jリ-グ / 地域活性化 / スポーツ生活 |
Research Abstract |
Jリ-グチームの誘致が、ホームタウンの住民の運動生活や個人生活および地域に与えた影響を明らかにするために、茨城県鹿嶋市の住民を対象として質問紙による調査を実施し、平成6年度調査と比較検討した。また同様の調査(一部修正)を、Jリ-グチームを誘致している千葉県柏市、市原市、埼玉県浦和市および静岡県清水市の住民を対象として実施し、比較検討した。それぞれの調査の概要および結果の概要は以下の通り。 1.鹿嶋市調査 (1)調査内容 a.サッカー活動への影響 b.運動生活全般への影響 c.スポーツ観戦への影響 d.支援ボランティア活動への影響 e.個人生活や地域生活への影響、など (2)調査時期および調査方法(省略)有効標本507 回収率23.8% (4)結果の概要(特に平成6年度調査と比較して) サッカー活動への影響としては、16〜24歳までの比較的若い年齢層の実施率の低下が見られた。サッカー実施欲求、サッカークラブ参加率ともに低下傾向がみられた。運動生活全般としては、約1割の人がJリ-グがきっかけで以前より運動頻度や運動欲求が増加したと回答している。運動実施種目ベスト10にはほとんど変化がなかった。スポーツ観戦について、アントラ-ズの試合を観戦したことのある人は、78.5%で前回調査より8.7ポイント増加し、住民の約8割の人が観戦経験を持っていた。Jリ-グの競技場での観戦欲求は、男性では24歳以下、女性では39歳以下の年齢層で著しく低下しており、比較的若い層の欲求の低下が認められた。支援ボランティア活動として、私設応援団への加入率が特に24歳以下の女性で大きく減少している。4.3%の人が運営ボランティア経験を有しており、次第に増加してきている。個人生活への影響では、「町への愛着が増した」「家族共通の話題が増えた」「生活の楽しみが増えた」という順に肯定的な回答が多く、地域への影響では、「鹿嶋市の知名度が向上」「市民間の共通の話題が増えた」「鹿嶋市のイメージが向上」「地域の連帯感が増した」といった項目で肯定的な回答が多かった。 2.柏市、市原市、浦和市、清水市の調査 (1)調査内容は、鹿嶋市と同様。(2)調査時期 平成10年2月〜3月 (3)調査方法 地域版電話帳をもとに、各市から1,000名を無作為抽出し、郵送自記法による調査(有効標本619回収率15.5%)3月12日現在分析中。
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