1996 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ支援による競泳のコーチング・システムの開発
Project/Area Number |
08680113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
野村 照夫 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (60189438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 正良 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (70029320)
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Keywords | 水泳 / コーチング支援システム / 加速度 / 心拍数 / 無線 / リアルタイム |
Research Abstract |
競泳のトレーニングは、主にプールの往復の繰り返しによって行われる。従来のロード・セル式速度計は、一方向への移動速度しか検出できず、牽引ケーブルがキック動作の妨げになることがあるなど、トレーニング中の実用に問題がある。そこで牽引ケーブルを用いないセンサーを利用した泳速度の把握が必要である。また、トレーニング中の心拍数を腕時計式表示装置に示したり、スイム後の心拍数をモニタリングするシステムは現存するが、これらは水泳トレーニングの進行に伴う心拍数の変動をコーチが知るのに充分ではない。そこで泳速度情報と心拍情報をプールサイドのパーソナル・コンピュータへ無線送信することにより水泳中の泳速度および心拍変動をコーチに提示するシステムを開発することを目的とした。 泳速度変化の振るまいをとらえるために加速度センサー、水泳中の心拍数をとらえるハートレイトセンサPOLAR Vantage NVを用いた。 センサー部の出力を増幅し、さらにV-FM変換した後、送信する回路設計を行った。試験的に作成した発信装置は、発信回路が不安定であった。発信部分の改造課題が残された。 受信したデータをデータ集録カードDAQ Card-500を介してパーソナル・コンピュータに2チャンネル100Hzで取り込み、リアルタイムにグラフ表示、データファイルを保存するためのソフトをLabViewを用いて作成した。利用しやすい操作性、目標値や現在値の図式化などに工夫の余地が残された。 今後、特別なデバイスやアプリケーションに依存しない、より汎用性の高い入力手段、ソフトの作成が改善の方向として示される。
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