1998 Fiscal Year Annual Research Report
学習障害児における視聴覚刺激時の内部空間と姿勢に関する研究
Project/Area Number |
08680221
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高橋 誠 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10154858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 和香 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10200304)
工藤 信樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30271638)
山本 克之 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10088867)
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Keywords | 内部空間 / 学習障害児 / 視聴覚刺激 |
Research Abstract |
本年度は視覚刺激に対する姿勢制御系の応答を重点的に調べた.体動の指標としてさらに重心動揺計を用いて重心を計測した.これにより頭部および体幹の動き以外で床近傍で磁気に乱れが生じるため計測できなかった全体的な体動を調べることができた.また,指示運動では3次元的な運動を伴うことからデータ処理を行い結果を出力するまでに時間がかかるが,最近の高速パーソナルコンピュータを使用することにより有効な3次元データを表示できる.本研究では,ヒトの内部空間の構成過程を調べることを目的とし,視聴覚刺激の時間をいろいろ変化させ,姿勢を変化させることにより時間的に内部空間がどのように構成されるかを調べた.被験者として健常者および学習障害児を用い,得られたデータから内部空間の時間的形成過程,刺激の種類による差異および刺激ごとの内部空間の存在の有無を調べた. これらの装置を用いて学習障害児の内部空間の構成に関する研究を行い,日本エム・イー学会,電子情報通信学会,日本バーチャルリアリティ学会等で成果を発表した.
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[Publications] 木村真弘: "平衡感覚への視聴覚情報の複合効果に関する基礎的研究" 日本バーチャルリアティ学会論文誌. 3巻3号. 177-183 (1998)
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[Publications] 荒井健一: "ヘッドマウンテッドディスプレイを用いて呈示した水平線映像が立位姿勢保持に及ぼす影響" 電子情報通信学会技術報告. MBE98-41. 109-114 (1998)
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[Publications] 荒井健一: "4面HMDを用いて呈示した水平線映像が姿勢制御に及ぼす影響" 日本バーチャルリアティ学会第3回大会論文集. 353-356 (1998)
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[Publications] 梶井浩: "視覚・聴覚刺激による学習障害児空間知覚の定量的評価の検討" 医用電子と生体工学. 36巻特別号. 473- (1998)
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[Publications] 荒井健一: "HMDで呈示した映像と頭部の動きの矛盾が直立姿勢保持におよぼす影響" 電子情報通信学会技術報告. MVE98-83. 41-48 (1998)
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[Publications] M.TAKAHASHI: "Wide field of view using a 4LCD HMD is effective for posture Control" Proc. PIE'98. 134-135 (1998)