1997 Fiscal Year Annual Research Report
教師を対象としたライフスキル教育トレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
08680272
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Research Institution | NIIGATA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
皆川 興栄 新潟大学, 教育学部, 教授 (20006753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 敏夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (20009517)
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Keywords | ライフスキル / トレーニング / プログラム / ディベート式ロールプレイ |
Research Abstract |
以下の3点に要約される。 1)ライフスキル教育・トレーニングプログラムのための教材作成(VTR) 教師トレーニングに必要とされるトレーナー用教材としてディベート式ロールプレイ法を中心としたVTRの作成を行った。内容は共感的理解を中心に述べたもので、教育技術を詳しく映像化し、解説を加えたものである。これは、本研究において新しく開発されたもので、ただいま論文作成中である。 2)スキル・トレーニングプログラムの作成 現在まで収集した諸外国の関連資料を参考にライフスキルトレーニングプログラムを作成した。主なスキルとして共感性、意志決定、コミュニケーション、ストレスマネジメントとした。 各スキルトレーニングで共通することは、アイスブレーキング→ミニレクチャー→グループワーク→シェアリングである。そこに各スキル特有の内容が組み込まれることになる。 3)介入研究のデータの分析・検討 (1)コミュニケーションスキル・トレーニングのプログラムの実際 教員志望学生を対象に、コミュニケーションスキルについて実験的に介入研究を実施し、データ収集した。 (2)コミュニケーションスキル・トレーニングの教育効果に関する検討 現職の健康教育指導者(養護教諭、保健婦など)を対象に、コミュニケーションスキル・トレーニングを実施した。我が国ではこのようなスキルトレーニングがなかったこともあって、参加教師に大きな動機づけとなった。 (3)意志決定、コミュニケーション、ストレスマネジメントの各スキルの介入研究 3スキルについて、現職教師に対してワークショップ形式でスキルトレーニングを実施し、データを分析検討した。その結果、改善する部分があったが、受講教師に全体的には大きな動機づけとなった。
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[Publications] 武田 敏夫: "ライフスキル教育の理論的研究" 学校保健研究. 39・特集. 212-213 (1997)
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[Publications] 武田 敏夫: "ライフスキル教育の展開に関する研究" 学校保健研究. 39・特集. 214-215 (1997)
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[Publications] 皆川 興栄: "自己表現のライフスキルトレーニング" 教室ツ-ウエイ. 13・3. 11-17 (1998)
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[Publications] 皆川 興栄: "行動変容を促す教育手法とその活用法" 体育教育. 45・8. 88-91 (1997)
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[Publications] 皆川 興栄: "ライフスキル1共感的理解-ディベート式ロールプレイの学習-" 亀田ブックサービス, 58 (1997)