1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680418
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 卓史 福岡工業大学, 情報工学部・情報工学科, 教授 (50038048)
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Keywords | 回路理解 / 定性推論 / 説明文生成 / 回路構造 / 回路知識 |
Research Abstract |
回路図を読み構造と動作を説明するシステムの開発を行った。これまでに電子回路を言語とみなして回路構造を文法規則で表す方法を開発している。文法規則は集合型言語の確定節文法DCSGにより、構文解析を実行できる論理プログラムに変換される。この変換を行うために、新たにコンパイラ・コンパイラYacc/Lex及び、Prolog言語を用いた文法・確定節コンバータを開発した。 回路の文法規則は回路の機能ブロックを単位として構成される。文法規則に新たに意味項を付加することで、回路の動作や機能を定義する方法を開発した。この文法規則を付加した意味項により、回路の文法構造と回路の動作や機能の関係が定義できるようになった。 意味項を持つ文法規則を利用して回路の構文解析を行うと、回路の解析構造木と解析の過程で集められた対象回路の意味情報が得られる。解析木の構造を表す論理述語に文のパターンを定義することで、回路構造を説明する文章を生成することができた。また、意味情報を構成する論理述語に文のパターンを定義することで回路の動作や機能を説明する文章を生成することができるようになった。 生成された文章はまだ洗練されたものではなく、不自然なものや文法的な不具合もみられる。これはテンプレートを利用して自然言語文を生成していることによるのであるが、接続詞や前方照応、連体修飾などを利用して自然な文章を生成できるように文生成のアルゴリズムを改良することが必要になる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Takushi Tanaka: "Generating Explanations from Electronic Circuits" Methodolosy and Tools in Knowledgc-Based Systems. 739-748 (1998)
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[Publications] 田中卓史: "電子回路の文法-言語として電子回路を教える-" 平成10年度 工学・工業教育研究講演会講演論文集. 431-434 (1998)
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[Publications] 田中卓史: "人工知能と言語理解のコンピュータ・モデル" 語学ラボラトソー学会第38回全国研究大会発表論文集. 1-4 (1998)
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[Publications] Takushi Tanaka: "Machine Translation from Electronic Circvits to English" Proc.of the 11th International Conference on Applications of Prolog. 124-129 (1998)
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[Publications] 田中卓史,阿南建治,清水俊彰,成川嗣昭: "回路図を読み説明を生成するシステム" 平成10年度電気関係学会九州支部連合大会論文集. 114-114 (1998)
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[Publications] 田中卓史: "Yacc/LexによるDCSGコンバータの開発" 福岡工業大学情報科学研究所報. 9. 47-52 (1998)
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[Publications] 田中卓史: "無線データ伝送とインターネット(CQ出版)" 19200bps無線モデム内蔵トランシーバを用いたIP接続, 72-82 (1998)